絶体絶命の二回戦
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身が操る骸骨の人形から大量の泥を出してドーム状の膜を作った。泥の膜は僕とアヴェンジャーを包み込んで視界が真っ暗になった。
呪塊・玄武は僅かな時間しか効果がないが、相手の攻撃を完全に防ぐ絶対防御。これならあのバーサーカーがどんな攻撃をしてきても大丈夫だろう。
ブシャアアア! ジュウウウウウ……!
膜の外側から何やら不吉な音が聞こえてきた。呪塊・玄武の発動時間が終わり、泥の膜がなくなると……僕達の周りの地面がドロッドロに溶けていた。これはもしかしなくてもバーサーカーの仕業だろう。
「……え? な、何コレ? 酸?」
「……いや、この微かに香る甘ったるい香りは毒だな。間違いない」
つまりさっき僕らが聞いた音はバーサーカーが酸性の毒を吐いた音で、もし防御が間に合わなかったら今頃僕らは骨も残らずに溶けていたということになる。
「……マスター? 伝説のヤマタノオロチって毒吐いたっけ?」
「毒を吐いたって記述はないけど、ヤマタノオロチもヒュドラなんだから毒くらい吐けるんじゃないの?」
「「………。………」」
僕とアヴェンジャーはそんな会話をした後、どちらともなくお互いの顔を見てから次にバーサーカーの巨体を見上げてやっぱり同時に呟いた。
「「コレ、どうやって倒そう?」」
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