押し寄せしモノ
ダークグラスパー
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たものねぇ……信望相手の、悪いとこばっかり真似しほうだいなんて……ねぇ?」
「ひぃぃぃぃいい! 存在を忘れていた!!」
何時の間にかトゥアールの傍へにじり寄っていたテイルブルーが、頭をがっしりと掴んで何度もぐるぐる振り回し始める。
「グラトニー、パス!!」
「……OK、アタック……!」
繰り出されたテイルブルーの投げ技によるトス。
斜め上へ軽やかに上昇していくトゥアールをグラトニーが追撃。
「ふぎゃらがあああぁぁん!!!」
地面が拳によりぶっ叩かれ、サーカスのブランコの如く一回転してきた岩板が、トゥアールの顔面をアタックした。
見事な息の合いようだった。
「今はそんな事やってる場合じゃないでしょ! あいつがまだ寝てるんだから!」
テイルブルーの指差す先には、未だ動きを見是無いウージの姿がある。
とんでもない展開続きで頭から吹き飛んでいたのか、テイルレッドもトゥアールもしまったといった表情になった。
グラトニーに後始末を任せる事にはなっているが、だからと言って放っておいても良い相手だと言う訳ではない。
「ほら、さっさと片付けるわよ。起き上がらない内に対応しとかないと、やばい事になるんだから」
「テ、テイルブルー……それはフラグですわ―――」
「Fuー……」
此方もまた近寄っていたイエローが言い切る前に…………何と間の悪い事か。
「Vai bija zaud?ja sama?u……」
ウージが、起き上がってしまっていた。
「―――よ」
「し、しまったぁぁぁっ!?」
「ちょちょちょ、どうすんのよ!?」
「そんな事私へ言わてもっ……!」
頼みの綱のグラトニーは、先の様な妨害目的の力の行使が出来るぐらいで、戦闘など無理難題。
微妙な空気から一転して、何と絶体絶命な状況が出来上がってしまっていた。
「どうすんのよあんたホントに!! ふざけた事ばっかりやったり、アホな会話長々続けるからこうなったんでしょうが!」
「私に責任を押し付けないでください! 寧ろ、此度の戦闘で蛮族ぶりを発揮しきれていない愛香さんにも非がありま……せんね、あの人超強いですし……」
「クールダウンしないで! 現実が突き付けられる!」
責任の追及先や、矛先すらブレブレな言葉を交わす間にも、ウージはふら付きながら起き上って来ている。
ゆっくりと右手をあげ、その僅かな炎の宿る掌をテイルレッド達へと向けてくる。
防ぐだけならばできるかと、グラトニーは左手を掲げて―――
「Otrs es atst?t ?eit. ……T? zaud?ja jau priek?r
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