Fate/stay night
番外編047話 凛の夢 3話
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目が覚める。
こんな表現はおかしいだろうが、それでもやっぱり目が覚めるという表現が今の自分には正しいと思った。
これがなんなのかというのは、すぐに分かった。アークエネミーの記憶だ。
そんな風にして意識を取り戻した時、凛の視界に入ってきた物を見て、大きく目を見開く。
最初はそれが何か分からなかった。
何故なら自分の知っているそれは、本来ここまで大きいものではなかったのだから。
……そう。
「この広い部屋の半分以上を占める巨大ベッドとか……そもそも、どうやってこの部屋の中に入れたのかしら? 幾ら何でも色々と無茶があると思うけど」
凛は視界に広がる巨大な……と言っても言い足りない程に巨大なベッドへと視線を向けながら呟く。
部屋の中には誰もおらず、静まり返っていた。
そのベッドと周囲を見回し、ここが寝室だということに納得する。
凛は前回の事後直後といった光景を思いだし、ここが夢の中であると知っているのに、思わず顔を横に大きく振る。
「ちょっと、まさかまたアークエネミーのああいうシーンを見せつけられるんじゃないんでしょうね?」
そんな、ちょっとした好奇心が含まれた疑問の声を口にする凛。
これが3回目の夢である以上、自分が何を言っても夢の中の人物に気が付かれることは絶対にないと理解出来ていた。
だからこそ安心してそう呟いたのだが、それが良かったのか、悪かったのか。
それを合図にしたかのように、扉が開き……
「っ!?」
そこで見えた光景に、思わず息を呑む。
桃色の髪をした女は前回の夢でも見た。そこに自分が知っているよりも成長したアークエネミーの姿があるのも、これがアークエネミーが生きていた時の記憶であると考えればおかしくはないだろう。
桃色の髪の女がバスタオルを、その豊満な……それこそ凛にとっては羨ましいとしか思えない、ボンッ、キュッ、ボン! とでも表現せざるを得ないような身体に巻いているのを見れば……そしてアークエネミーも上半身が裸で、腰にバスタオルを巻いただけの格好であれば、これから何が起こるのかは自明の理だった。
前回の事後直後の光景を見た凛だけに、そこまでは覚悟していた。
だが……そこにアークエネミーと桃色の髪の女以外の人物もいるとなれば、話は別だ。
赤紫色の髪で、プライドの高そうな表情をうっとりとアークエネミーへと向けている女。
その身体つきは桃色の髪の女に勝るとも劣らぬもので、純粋に女として羨ましいという感情が湧く。
……そう、桃色の髪と同様にバスタオルだけを身体に巻いた姿だけに、そのボディラインは容易に把握することが出来た。
「ちょっ、ちょちょちょちょっ! 何で!? どうして!? 何がどうなってるの!」
あまりの光景に、混乱す
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