ルスティグ教授とクローバー助手
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「さてさて今日は何を作りましょうか?」
国でも、世界にも誇るリディア魔法大学。そこの10号棟の狭い研究室の中、とある研究者…いや、教授はそう呟いた。
その教授は若い。まだ20代前半。いや…まだ10代かもしれない。そして教授としては珍しい金髪だった。
「ルスティグ教授!調子はどう?」
「あ、クラブ君。」
そう言って助手であるクローバーが研究室に入ってきた。
その少女はにこっとしてルスティングを見て。
「あ、また薬の研究?」
「そうです。薬道とは長く険しく…。」
「ライトさんの『レーヴァテイン』と『フライクーゲル』は?」
「すっかり忘れてました。」
暗い笑顔でクローバーがそう言うとはあ、とため息を吐きながらルスティングはそう言ってさっととあるボタンを押すとテーブルが展開され、『レーヴァテイン』と『フライクーゲル』が出てきた。
「と、言ってももう仕上げの段階なんですけどね。」
そう言ってルスティグはドライバーらしき物を取り出す。これも彼の発明品で魔法機械…。例えば『レーヴァテイン』や『フライクーゲル』の内部をいじる事ができるのだ。
「あーと…これをあーして。あれをこーして…。」
そうして『レーヴァテイン』の周りに魔法陣が展開させて『レーヴァテイン』が修理されて行く。
それは熟練のガラス職人が簡単そうにガラス細工を作るように。
簡単そうだが難しい。それが魔法科学だった。
「教授?手紙が2件届いてるよ!何だろうね?」
クローバーがそう言って見せたのはリンからの手紙だった。それともう一つ。この大学の生徒会長ヒカルのから手紙だった。
「何ですか?まずリンさんの手紙は…。」
どうやらリンからの手紙は今度新しい見所のある剣士と魔法士が来るので面倒を見て欲しい。
という内容だった。
「ええー…。リンさんにしては珍しいですね。」
「なにが?なに?面倒見て欲しいって事?」
「いいえ。」
クローバーが不思議そうに聞いてきたのでルスティグは笑って。
「別に面倒は余裕で見れますよ。ただ…。」
そう言ってルスティグは間をおいてから。
「ただ。見所があるというのは気になりますね。」
「それって?」
「『トリニティ』のリンが人を認めた、ということです。あの人が人を認めたなんて珍しいです。よっぽど強い人なんでしょうね。」
そう、あの『トリニティ』であるリンが認める…となると相当な強者に違いない。しかもそれが2人も。
「ま、分かりました。2人は面倒みるという事にして…。
次は何、ヒカルさんですか。これもまた珍しいですね。」
「あのかっこいい人だよね。教授。」
クローバーはそう思い浮かべる様に言うとルスティグは、はは、と笑って。
「そ
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