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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
ジュエルシード編T
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まずは一つ!己が力は己のためのみに非ず。一つ!我らが拳は人を制するものに非ず。そして一つ!己の全てを信じよ。」
「………わかったよ、じいちゃん。」

しばらく、真剣な面もちをしてこちらを視ていたじいちゃんはニカッと笑い満足そうな表情をした。

「よしっ!これで燈嗣も立派な我が武術の門下生だな!」
「え!?まだ門下生ですらなかったの!?」
「当り前よ、いままでのはただの初歩中の初歩。教えたうちにも入らんわ、はっはっはっは!!」

いままででも時々つらいと思っていたけどあれが本当に初歩の最初の部分だなんて.......。おれの体持つかなぁと心配になる燈嗣なのであった。

「では、さっそく攻めの型に移ろうじゃないか。そうだな、準備運動が終わったのちわしと組み手だな。」
「ええぇ!!?く、組み手っておれまだ正拳突きくらいしか攻める手段ないんだけど!?」
「ああそれでいいぞ。ただ、攻められるかな?まずは捌いて、躱して、視るのだ。そこから動きをつかんでいけばいい。型から教えるのはそのあとだな。」
「うえぇぇ.....。ハードだなぁ。」
「ほれ、そんなモタモタしてるなら準備運動無しで始めてしまうぞ?」
「い、行ってきま〜す!!」

じいちゃんならそういうこともやりかねないと思い、準備運動をせずに動きを追えるはずはないので急いでランニングを始める。
ストレッチなども終えてじいちゃんと組み手を始めたら案の定、防戦一方。ほとんどの時間を攻め続けられる組み手をして初めての朝の稽古は終わっていった。



稽古が終わったのは7時。おれはクタクタになってお風呂へと足を運んだ。思いのほか朝稽古あとのお風呂は気持ちがよくそのまま眠ってしまいそうになる。湯船につかりながら今後どうしていこうか考えようと思い白虎を呼ぶ。

「白虎、起きてる?」
《起キテルゼ、ブラザーガジジイニボコボコニサレテル時クライカラ目ハ覚メテタゼ。》
「あれは、だって、じいちゃん攻撃の手を全然緩めてくれないんだもの。あんなの反撃できっこないよ........。」
《ホント、アノジジイ元気ダヨナァ。ジイサンノ動キジャネェゼアリャ。タダ、ブラザーモヨクアンダケ捌キキレテタモンダゼ。》
「そうかな?」
《アア、最後ラヘンハドコデ反撃スルカ考エテタロ?初メテニシチャ良イ戦イシテタゼ。》
「え、なんでそんなことわかるの?」

確かに途中までは防戦一方だった俺は避けたり捌いたりするだけしかできなかった。だけどそのうちじいちゃんの動きにも慣れてきて何度か反撃しようとは思った。が、結局できなかったしただ考えていただけなのに。それより、なんで白虎はそんなことを知っているんだろう。

《アア、話シテナカッタカ。オレサン達ガ魔法ヲ使ウ為ニ存在スルデバイスッテノハ知ッテイル
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