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魔法少女リリカルなのは ~Emperor of the WGOD~
ジュエルシード編T
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《.............ああ。》
《じゃあ、お開きにしましょうか。またお話しましょ♪》
《次に会うときは外だと思うがな。》


三つの光達の会話が終わると、翡翠色が先にフッと消えて続いて朱色、黒色と消えていった。すると俺の視界もそれにつれ次第に暗くなってゆき、目の前が真っ暗になった。





_________リリリリリリッ____________

「んん.....、う〜ん...........。」

_____リリリリリッ、がちゃんっ______

「.....Zzzz、ん?...........................朝ぁ!?」

がばぁっと勢いよく布団をはねのける。苦手な朝特有の寒さも気持ちの焦りに押しのけられ、ただ急いで支度を済ませる。時刻は五時三十分、いつもよりはるかに早い起床だ。いつもならこんな時間に起きたら眠くてベッドに即逆戻りの二度寝をするのだが、今日からはそんなことをできる余裕はなくなってくる。じいちゃんは人を待たせることがあまり好きではない。それは自分に課しているルールでもあって、周囲の人たちにも口うるさく言っていることでもある。稽古の時間はなおさらだ。遅れたときは一日中不機嫌になって稽古がだいたいきつくなる。袴のような胴着を身につけて部屋を飛び出した。
庭を横切り、ものの10秒でいつもの道場の前まで行く。
時刻は五時四十五分。五十分に道場に来なさいと言われたので割と余裕をもって来れた。乱れた呼吸を整え、道場の入り口、引き戸に手をかけゆっくりと開ける。

「おっ、ちゃんと起きられたな。寝坊してくると思って特別厳しい稽古を考えておったのにこれは残念だ。」

道場にはすでにじいちゃんが来ていた。おれと同じような胴着をきており、おれのとは違って厳しい修練の跡であろう傷が胴着のところどころについている。いつものようにニカッと笑って冗談だか本気だかわからないことを言ってくる。

「そ、そんなわけないよ〜。こんな日におれが寝坊するなんてさすがにしないさ。」

とおれは目を逸らして返事をする。.......言えない、結構ギリギリだったなんて言えないぞ。次は絶対早く起きよう。特別稽古なんてやった日には学校に行けるかどうかもわからない。
そんなことを考えてるとさっきまで笑っていたじいちゃんが表情を引き締めたので自然とおれの意識も稽古を始めるときのように引き締まった。

「さて、と。燈嗣よ、いままでわしはお前に基礎や型、躱し方、捌き方などを教えてきた。だが、今後ジュエルシードと対峙していく中でそれだけでは対抗できないだろう。そこで今日から我が武術の攻めるための型を教える。これを教えるにあたって3つ掟がある。」
「掟?」
「そうだ、剛士にもこれを伝えてから稽古に臨ませておる。
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