暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
始まりは突然に
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だ。過程はどうあれ夢だったポケモンを見て、触れられる。それだけで俺はもう満足だった。
ポケモンの世界に入って
しまった
(
・・・・
)
?
いやいや
入ることが
出来た
(
・・・
)
だよ。
神様の悪戯だかなんだか知らねえが驚くと思ったら大違いだぜ。俺はむしろ感謝してるくらいだ!
「うおっしゃー!いくぜぇぇぇ!」
「な!ちょ!なんでいきなりテンション高いのよ!」
「知るか!お前友達とジムで待ち合わせてバトるんだろ?」
「い、いやそうだけど」
「見せろよ!俺に!」
「いいけど……まずは何をそんなにテンション高いのか聞きたいんだけど」
そんなMAXテンションで歩く。むしろあがりすぎて若干走り気味になって続けると洞窟が見えてきた。入口の両脇にそれぞれ柱が建てられており、その上にモンスターボールが入った彫刻が置かれていた。
「ん?あ!セレナだ!おーいこっちこっち!」
ジムの方から此方に手を振るのは一人の少女だった。その隣には少年も三人いる。なんかよくわからんがあれがきっとセレナの言っていた友達なんだろう。
「お隣さん!じゃあ早速勝負よ!」
「望むところだ!」
一触即発。まさにそんな雰囲気の中で、
「ちょーっとストップ!」
リュックを背負った少年が声を張り上げた。
「どうしたのよ。トロバ」
「どうしたもこうしたも無いですよ!!この人!!」
その少年は俺を指差してプルプルしていた。初対面の人間に指を指すとは教育がなってないぞ。親の顔が見てみたいもんだ。いや親不孝者な俺が言えたことでもないが。
「その人がどうかした?」
「トロバの知り合いか?」
今度は例のお隣さんと巨漢の少年が、リュックを背負った少年トロバくんに聞いた。
「あ、まだ紹介してなかったわね。……此方ユウキさん。何故か行き倒れていたところを私が助けたのよ」
「わぁぁぁあぁぁぁぁぁあああ!!」
するとトロバくんが叫んだ。
【トロバはこんらんしている!!】
ちょうおんぱか。大丈夫、こんらんはポケモンセンターに行かなくても治るから。でも人間だからおとなしく病院に行こうね。どうなるかわからないから隔離される可能性もあるけど。
「その格好にユウキという名前!……貴方は!」
何かね少年。病院には責任持って連れて行ってあげるから安心したまえ。病院があるのかはわからないけどね。
「ーー貴方はホウエン地方のチャンピオン、ユウキさんじゃないですか!!」
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