暁 〜小説投稿サイト〜
ホウエン地方LOVEな俺がゲームの中に吸い込まれちゃった
始まりは突然に
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ル、この人運ぶの手伝って!」
アブソル?いいよなアブソル。かっこいい。でも進化しないし、種族値はそんな高くないんだよな。まあ冒険ではかまいたちにお世話になりましたけどね。
……いやちょっと待て。
what?アブソル?ポケモン?
……あ、なんだこのモフモフの手触り。柔らかい。しかもだんだん眠くなってきたし、ああ、ねむ、い……zzzz
***
「ん、はぁーーあ。よく寝たー!」
脳がハッキリしてくる感覚を楽しみながら俺は大きくのびをした。
まじでよく寝た気がする。伝説色違い厳選なんて無謀な真似をしていた疲れが祟ったのかな。
「つか……えっと、ここどこだ?」
俺は周りを見渡す。見慣れない天井に、見慣れない室内。徹夜三連続でカップラーメンのゴミタワーが出来ている俺の部屋とは似ても似つかない。おまけにmyふかふかベッドではない、入院患者が横たわるような硬めのベッドに俺は寝ていたらしい。
ついに病気でも発症したか。入院か。リアルじこさいせいが必要な瞬間が来てしまったのか。
「あ、起きました?」
と、一人だけだと思っていた室内に少女が一人。こっちを見ているのに気がついた。金髪をポニーテールで纏めたその女の子。金髪が似合う人間なんていないと思っていたが、その認識は改めざるをえないだろう。ちょっとびっくりするくらい似合っていた。
「……君は?」
「私はセレナ。貴方は?」
「俺は」
俺は……あれ?俺は、俺は誰なんだ。
言葉に詰まった。何故だか自分の名前が分からない。
普通自分の名前が分からないなんて漫画のような現象は起きない。そういう類の病気でもかかったのか。エピソード記憶がうんたらとかいう物語の主人公みたいなやつなのか。
黙り込んでしまった俺を不思議そうに見つめるセレナという少女にこれ以上不審がられないようにとりあえず適当に名乗っておくことにする。
「お、俺は……そう!ユウキ!」
「ユウキさん?……まあ私と同じくらいの歳だと思うから『さん』は要らないか。よろしくユウキ」
「あ、ああ。よろしく」
咄嗟だったからね。しょ、しょうがないよね。溺愛する第三世代ポケモン主人公の名前を言ってしまったけど、ユウキなんてよくある名前だしね。うん。問題はない。
「ユウキ……ユウキ?」
「どうしたの?」
「いや、どこかで『ユウキ』って名前聞いたことがあるような気がして」
まあ在り来たりな名前だし……。
『ユウキ』って俺の友達から二次元の女の子にもつけられるような汎用性の高い名前だし、そういう点ではデフォルト主人公の名前としては丁度良かったんだろう。
「ところで……ここドコ?」
「あ、そういえば言
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