第六十二話
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んよ?」
「………」
そんなこんなで到着したのは、入り組んだ奥の奥にある一つの建物。
「ここだ。ここが我らSOS団のギルドハウスだ」
「へぇ」
そう紹介するとゼノンはギルドハウスの中へと入っていく。
SOS団
ソードアート・オンラインの世界を精一杯楽しく生き残るための団、だそうだ。
ギルドハウスは基本、許可が出ないとギルドメンバー以外の入室は出来ないようになっているために、許可を貰いに行ったのだろう。
許可を貰い中へと入ると中はそう、所謂酒場の雰囲気で、階段を上がった二階にはいくつもの部屋があり、そうだな…酒場を営んでいる宿屋と言ったほうが分かりやすいか。
周りを見ると俺達をここに招待した3人以外におよそ4人のプレイヤーが見受けられる。
そのいずれも男だった。
彼らはものめずらしそうに俺達を伺っている。
一階の片隅に受付を改造したようなテーブルがあり、その奥に一人の男性が座っていた。
彼ははおもむろに立ち上がると宣言するかのごとく声を発した。
「ようこそSOS団へ。団長のルイだ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者、転生者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
ここ、笑うとこ?
俺とシリカがあっけに取られていると、彼はそんなに心が強くないようで…
「やっぱり滑ったじゃないかっ!誰だ、今このタイミングならやるべきと言った奴はっ!」
残りの3人の内2人が残りの一人を指をさす。
「え?俺のせいか?団長だってノリノリだったじゃん!」
「お前のせいか!キュアムーンライト」
「俺の名前はツキだ!その名前で呼ぶんじゃねぇ!大体団長も『確かに、この状況では言うしかないな』って言ってたよっ!それに何だよルイって!団長の名前はルイズだろっ!ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!気合入れてフルネームじゃねぇかっ!」
「ガフゥっ…」
あ、かなりのダメージに倒れた…
「やばい団長が倒れたっ!誰か衛生兵!」
ゼノンが駆けつける。
「………」
声にならない声に耳を近づけるゼノン。
「最後に、このナース服を着ている美幼女の姿を見たかっ…た…がくっ」
「団長っ!だんちょーーーー」
何このカオス…
倒れた団長の手元にはアイテムストレージから取り出したと思しきナース服が…
って、よくそんな物があるよな。
後で聞いた話だが、このギルドの発足の切欠は、団長であるルイズが死の恐怖に取り付かれ、何の気も無しにはじまりの街にある一万人分のアバター名を刻む生命の碑を一日中読んで過ごしていた時に、明らかにこの世界には無い二次元キャラクタ
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