第六十二話
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では距離が近ければ聞き逃す事は無い。
「っ!」
「何っ!」
「もしかしてっ!あんたっ!」
「っ!いや、何でもないっ!」
あわてて誤魔化すがとき既に遅し。
「なあ、あんたもアレなんだろう?」
ゼノンがアレと暈かして俺に転生者だろうと問うた。
フェイト・T・ハラオウンはこの世界では誕生していない。
彼女は今は御神フェイトだ。
しかし目の前の小太りの彼のアバター名は原作の彼女の名前だ。
それを名乗った辺り、彼が転生者であるとうかがえる。
まあ、その横のヴィータとラケーテンハンマーの掛け声も考慮してだが。
俺は観念して認める。
「…ああ、ご察しの通りだ、ご同輩。俺の名前はアイオリア。武器は曲刀だな」
さて、どういったりアクションが返ってくるだろうか。
「なるほど、獅子座か」
「獅子座だな」
「うん、獅子座」
なかなかいい趣味だなと、頷かれるが…こいつら何を言っている?
「っあの!話が分からないんですが」
訳が分からないと言った感じでシリカが言葉を発した。
「っ、まて、俺らと一緒だと言う事はアレ(オタク)だったと言う事だろう」
「ああ、そうだゼノン、そのはずだぜ」
「なん…だと、ならば何故ここにこんなかわいいおにゃのこがっ!」
その時彼ら3人の心が重なった。
「「「リア充爆発しろっ!」」」
…
…
…
取り乱した三人も何とか冷静さを取り戻す。
「しかし、リアルじゃないのにリア充とはコレいかに」
「ヴィータよ、今はそんな事はいいだろう。それよりも助けて貰ったお礼の話だ」
ゼノンがたしなめる。
「そうだったな。お礼と言っても余り出来ないが、一度俺達のギルドハウスへと招待しないか?獅子座さんの話も聞いてみたい」
獅子座言うな!
どうにも俺の記憶は劣化していて、前世関連のなんかのネタなのだろうが訳が分かんないのだ。
しかし、転生者との接触は今まで散々だったからなぁ…どうした物か。
「どうします?アオさん」
どうしようか…
…
…
第十八層主街区のメインストリートから一歩小道に入りると迷路のように枝分かれする小道を3人の案内で進んでいく。
「うわぁ…こんなに入り組んでいると迷子になったら外にたどり着けずに…なんて事もあるかもしれませんね」
シリカがキョロキョロと振り仰ぎ見て一生懸命に道を覚えようとして諦めかけ、そう愚痴をもらした。
「それは大丈夫だ。NPCに頼めばいくらかのコルで道案内してくれると団長が言っていた」
試した事は無いけどと、ゼノン。
「へえ、そうだったんですか。…でもさっきからNPCを見かけませ
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