第六十二話
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ルフを吹き飛ばした。
「すまない、助かる」
「助太刀感謝する」
「感謝は後で受け付けます。今はこの状況を何とかしないとっ!」
「お、おう。そうだった!」
「でも正直俺らの出番無くね?」
俺とシリカが迫りくるゾンビウルフをちぎっては投げちぎっては投げ。
最後は片方の武器を納刀してシリカと2人でソードスキルで蹴散らした。
数が多いので何発か攻撃を食らってしまったが、事前に服用していた耐毒ポーションのおかげで追加効果の状態異常は無し。
被ダメージも問題ないレベル。
少々強引な戦いでも殲滅できるだろう。
五分もしないうちにゾンビウルフの大群を掃討し、一息つく。
「いや、助かったよ」
「本当にありがとう。もう少しで死んじゃう所だった」
改めて2人が感謝の意を述べた。
「いいですよ。あたし達が勝手にやった事ですから」
シリカが謙遜する。
「いや、助かったのは事実だ。何かお礼がしたいのだが…」
その時遠方から声が聞こえた。
「おーーーーい、ゼノン、ヴィータ」
やって来たのはこれまた小太りの男性。
装備は斧剣のようだ。
「おう、フェイト、こっちだ」
斧剣使いが合流する。
「なぜ2人ともいざと言う時の退却予定コースの逆に逃げるかな!?あわてて追いかけてきたけれど、大丈夫だったのか?」
「おめぇのAGIが高くて俺達にタゲが集中したから仕方が無かったの!だいたい小太りが速いとかやはりおかしいだろ!」
「そこはゲームなんだからしょうがないだろ!」
まあひと段落した所で話を纏めると、ここの狩場はコル的にはそこそこおいしいようだ。
そのため、毒沼地のギリギリのところでタゲを取り、誘導して戦っていたらしい。
しかし、そこでこの辺のモンスターのトラップが発動した。
どうやら同じ場所で戦い続けると打倒したゾンビ系の腐臭がMobを呼び寄せるようで、気が付いたときには30を超えるゾンビウルフに囲まれていたようだ。
何とか後方へと穴をあけ、逃亡したのだが、そこはやはり狼。なかなか逃亡を許してくれなかったらしい。
その内にAGIの関係で距離が開き、タゲを外れた斧剣使いはあわてて追いかけてきたそうだ。
「そう言えば自己紹介がまだだったな。俺はゼノンって言う。見ての通り長剣使いだな」
「オレはヴィータ。槌使いだよ。よろしく」
「フェイト・T(ティー)・ハラオウン。武器は斧剣」
なん…だと…?
「あたしはシリカって言います。メイン武器はダガーですね。そして…アオさん?」
様子のおかしい俺をみて戸惑うシリカ。
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン?」
呟いた俺の声も、VRシステム
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ