015話
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というのだから呆れてしまった。
「………(ゲシッ)」
「ぐぼっ!!?」
「ハァッ全くもう、これじゃあ怒るに怒れないじゃない」
「そ、そう言いながら鳩尾に肘を入れないd「何か言ったかな〜?私の愛しい愛しいジ〜くん♪」ナンデモアリマセンハイ………」
鳩尾をぐりぐりと攻撃しながらもジークを見るドロシー、自分と彼は先日正式に付き合ったばかり、月明かりに照らされる中誓い合った。
"絶対に傍にいる"
だが今日の試合、ドロシーは酷く心配になった。ダークネスARMによる呪いを受けボロボロになった身体であれだけの技を放ったジークの事が、彼女にとってウォーゲームの勝敗など如何でも良かった。それ以上に重要なのはジークの安否である。
「ド、ドロシー?」
「………」
本当に彼が死んでしまうのではないかとまで心配してしまった、だから彼が生きて戻ってきてくれた事は嬉しいが同時に複雑であった。彼は身体がボロボロになるのを知ってあの一撃を放った、下手をすれば身体が崩壊していたかもしれないのに。
「ねぇジーくん、約束して。もう、無茶をしないって……」
「ドロシー」
「お願い………もう、私を不安にさせないで………」
横になったジークに抱きつくドロシー、そして漸くジークはドロシーの気持ちを理解した。彼女には自分を心配する感情しかない、昨日の夜にあんな事を言っておきながら自分の行動は自分から死に向かっているような物だと。
「(……俺は、どんな大馬鹿者、だな)」
「ジーくん………」
「ああ、すまなかったドロシーって俺本当に謝ってばかりだな」
「本当だよ、少しは謝罪以外の言葉を聞かせてよ」
甘えるような声に答えるように未だに動かす事が辛い腕を必死に動かしドロシーの身体を抱きしめる、愚かな自分、せっかく彼女と相思相愛になれたというのに彼女を事を全く考えれていない事に嫌気が差す。
「これからは自分の事を考え、そして君の事を考えて戦うよ」
「本当……?」
「ああ本当だ」
「それじゃあキスして」
いきなりの要求にきょとんとするジーク。
「それ、関係あるのか?嫌というわけではないんだが」
「言葉だけの約束なら誰でも出来るよ?でも、キスは気持ちを伝える行為でもあるのよ?」
「成程ね、なら誓うよ。俺はもう君を悲しませる無茶はしない」
「調子、いいんだから」
唇を重ねる二人、不思議と互いの気持ちが解っていく間隔が広がっていく。そのまま二人は抱き合い合ったままお互いの気持ちを共有したまま、共に時間を過ごすのであった。
暫くした後、こっそり様子を見に来たバッボはベットの上ですやすやと寝息を立てて眠っている二人をみて優しい笑みを浮かべてからそっとをへやを出た。
「あの女は正直気に入らんがジークが選
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