015話
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が与えられると言ったのですが明日もゲームを行う事になってしまいました」
「えええ!!?なんでっすっか!?」
「可笑しいじゃねぇかよ!!?」
「そ、それが本日のあの白熱した試合を見た事でチェスの駒の方々が早く戦わせろと……」
どうやらジークとアルヴィスの試合が相手を炊きつけてしまったのか明日も試合を行う事になってしまった。本人はやってしまったと落ち込むのであった。
「し、しかし了承してくださるのであればこちらの"ホーリーARM 恵みの女神"を与えるという言葉を預かっております」
「恵みの、女神?」
「はい、これは高い回復力をもったARMです。これを使えばジークの怪我も次の試合までには完治している事でしょう」
「おおおっ!それってかなりよくねぇか!?」
「良い条件だ、受けるべきだ」
「そうやな、明日は自分らが頑張れば良いだけや」
「わかった明日も戦うぞポズン!」
「了解しました、ではこちらを」
キャプテンのギンタが了承の意を示すとポズンはホーリーARMを手渡し、明日の対戦人数とフィールドを伝えて去っていく。
「よぉし、んじゃ……(ッ!)ドロシー治療してやってくれ」
「えっわ、私!?」
「ああ頼んだぞ!んじゃみんな行こうぜ〜」
「エ、ギ、ギンタ!?」
「(あ〜成程)せやな、怪我人の所に何時までも居座るもんやないないくで〜皆〜」
何かを察したのか次々と部屋を出て行くメンバー、気づけば部屋の中はドロシーとジークの二人っきりとなっていた。何処か気まずい雰囲気な二人、顔を合わせられずに沈黙してしまう。
「そ、それじゃあ治療する……ね?」
「あ、ああ頼むよ」
漸く口を開いた二人、そっちベットに座りながらARMを起動させるドロシー。恵みの女神からは暖かな光がジークへと降り注いでいき身体の各部を癒していく、ボロボロだった筋肉が修復されていき神経が再構築されていく。身体に溜まっていた疲労も取れていくのが実感でき非常に気持ちいい。
「ど、どうかな?」
「ああ、すっげえ気持ち良いよ……」
「よ、良かったねジーくん」
治療され、後は安静にするだけとなった身体。がその後の会話が全く続かない、互いに口を紡ぎこの後如何したものかと困っている。が何時までもこのような状況にして置く訳にはおかないとジークが口を開く。
「すまない」
「ふぇっ!?ど、如何したのいきなり謝っちゃって!?」
「否……俺も全部察せっている訳ではないが俺が悪いのは理解しているつもりだ、すまない……」
身体がARMによって治っているとはいえ身体を起こせない為横になったまま首を曲げて謝るジーク、そんな彼を見てドロシーは思わずため息をついてしまった。どうしてここまで消沈している原因が自分にあると知りながらその詳しい理由を知らない
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