問題児編 第1章 手紙に誘われ
ギフトカードに写るのは
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うにやられたら、いつかは果てるだろう。だからこそ、向こうはできなかった。そしてあの疑似太陽、見た目こそ派手だが内包してある神秘はそれ程でもない。勿論、宝具で言えばA+レベルの威力はあるが、それまで。手加減に手加減を重ねられたということだ。それが、今はとてつもなく悔しい。久しぶりだ、こんなことは。歯がギリッとなるまで強く噛みしめる。握った手のひらには爪が食い込み、今にも血が出そうになっている。なにより悔しいのは途中で弱気になり、覚悟を決めて相殺した攻撃が相手にとってそれほどのものでもないということ
ん、まてよ
「じゃあ、さっきの動揺も演技ってことか」
そうであれば、俺はとんでもない道化だ。いっそ笑いたくなる
「いんや。その力の本質を分かったときに、恐怖したよ。そなた、よくここにいるな」
ああ、なるほど。よかった、防ぎ方が予想外だったってことか。荒れていた思考も多少マシになるが、いまだ悔しさは晴れない
「さて、このままリザインしてもいいがひとつ試したいことがあってな」
そう言って、白夜叉は全身の力を抜き
次の瞬間、右の視界が白い何かで埋め尽くされーーーー
ザスッ....
「っ!」
「蒼炎さん?」
反射的に右目を抑えるが、そこにはちゃんと目がある。では今の風景と音は幻覚かと思うが、それなら一瞬でわかるので違う。いったいなにが...
「ふむ、なるほどの。うむ、私の負けじゃ」
俺が戸惑っている間に白夜叉は両手を挙げて降参を示す。すると最初に空に待っていた羊皮紙と同じものがいきなり現れ輝いた。光で視界が覆い尽くされ、反射的に目を閉じる。光が収まりやっと目を開けることができたら、そこはもうさっきの和室だった
結局さっきのビジョンがなんだったのかわからずじまい、か
「まあそう焦ることもない。後で疑問には答えてやろう」
「!?」
し、思考まで読めるのか?
「顔に出ておったぞ。それは置いておいて見事クリアしたの。主催者としてクリア者にはなにかしらの褒賞を与えなければならないのだが...」
久し振りにそんなこと言われたな。顔に出てる、か。動揺が強すぎたのか、それとも前よりも思考が丸くなったのか。白夜叉が、恐らく褒賞なんにしようか考えている間俺はそんなことを思っていた。すると黒ウサギ嬢が
「元々白夜叉様にギフトの鑑定をお願いしようと思い伺ったのですが、それを景品としていただくことはできませんか?」
「なに!?ギフト鑑定じゃと!!?うーむ、出来んことはないが専門外というか無関係だしのぉ...」
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