問題児編 第1章 手紙に誘われ
ギフトカードに写るのは
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ナは俺の後影に隠れ、身構えている。ティアナ自身の防御魔法もあるが、なにも相手に見せるリスクを冒すまでもないだろう。なにせこれから呼び出すのは絶対防御の盾なのだから
「熾天覆う七つの円環!」
目の前に七つの花弁、それら一つ一つが絶対防御を誇る盾である。生半可な攻撃ではこの盾を超えることは許されない
しかし向こうもこの盾を一目見ただけで性質を理解したのだろう。あるいは、以前見たことがあるのだろうか。数を増やすのではなく一個一個の威力をあげて突破しようとしてくる。耐えきれず砕け散る花弁は一枚、二枚と増えていき、しばらく経てば六枚とも割られ残るはラスト一枚。しかし、この一枚は残り六枚を重ねてたとしても及ばないほどの防御力を誇る。とすれば連射できるような攻撃で割ることが出来ないのは自明の理。ついに拮抗、お互い半透明の盾越しではあるが睨み合う
「「........」」
無言の時間がただ過ぎて行き、火球が盾に弾かれる音だけが空間に響く中白夜叉はぽつりと
「興醒めだの」
「お主の言は赤子の戯言ではないと思わせるだけの雰囲気があったように見えたのだが、それも勘違いだったようじゃの」
いつしか火球は止み、白夜叉は無機質な目でこちらを空から見下ろしていた
その目の奥に、なにか違和感を感じ取り
「だから、ここらで幕を退くとしよう」
空気が、否世界が揺れた
「!?消去!」
アイアスを消し、姿勢を低くして衝撃に備える。白夜叉の周りをよく観察すると、このゲーム盤から魔力供給のラインが白夜叉に繋がってるのが今は見える。そして、白夜叉の手の中に今までの比にならない位の質量が生み出されていた。それをみて、俺は悟る
「白夜、決して太陽が落ちぬ場所。太陽が循環し続けることから派生して魔力を循環、無限に等しいエネルギーを補給。そして不死性を得るのか!」
そして、いまあいつの手のひらに作られているのはサイズと規模はとてつもなく小さいが太陽だろう。それでも、致命傷レベルのダメージを負うし、なにより後ろにいるあいつらが危ない
だが、これを防ぐ手立てを俺は2つしか知らない
一つはティアナの病化特性。本来彼女の病化特性はあくまで体の近くで発生するゼロエフェクトの強化。硬化とは違った防御特性だった。しかし今は、仮にティアナが完全な状態であれば一種の概念防御となし、ほぼ全ての攻撃をW無効化するWという概念を体の周りに押し付ける。これであればあの太陽であっても防げるだろう。しかしこれはティアナ1人にしか適応されないため、たとえ今使えても解決策にはならない
2つ目はアルトリアの鞘、全て遠き理想郷の真名解放、持ち主を妖精郷に避難させ外界からの干渉を遮断する能力により
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