問題児編 第1章 手紙に誘われ
ギフトカードに写るのは
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触れた瞬間にそれは霧散していた。比喩ではなく本当に消えたのだ。それと同時に未来線が見えた。頭上に振り下ろされる何かを両手でガードする
「蜃気楼か!」
「ご名答。ほれ、こんなのはどうかの?」
幻ではなく実在するものだから気がつけなかった。最初に打ち合わせたときは本物だろう。だとすればクロスファイア受ける瞬間に変わったのかよ。失態だな...。すまんティアナ!
「緋十字!」
<解析完了 視界情報に追加します>
ティアナの持つ緋十字が白夜叉という存在自体を解析する。細かなところまでは無理だったが表面でも十分。ティアナと繋がっているラインからどこに本物がいるかわかる。どちらか片方がわかっていれば自然にもう片方にも伝わるというのは便利だな
「む」
俺とティアナの攻撃が本物の白夜叉に続けて向けられたことにより、向こうもこちらが対応したことを理解したようだ。だが予想通りティアナの放ったただの直射砲と俺の放ったアイスカノン、ソニックカノンにディバインバスターまで防御されてしまう。単純な威力不足、これでは誘導弾が意味をなさない。そもそも俺たちは遠距離から瞬間的に高火力を出すということに関しては専門ではない。どちらにせよ溜めがいるのだ。とすれば、勝つために取る方法は自然と限られてくる
[ティアナ。スターライトのチャージを。俺は前に突っ込んで可能な限り敵を引きつける]
[いえ、私が突っ込みます]
しかし、珍しくティアナは俺の意見に対して頷かなかった
[もしかしたら向こうはスターライトすらも無効化するかもしれない。リアクトが使えない以上私の最大火力はスターライト止まりです。でも貴方なら約束された勝利の剣を用いてもいいしファイナルブレイカーでもおそらく破れます。広範囲殲滅攻撃に巻き込まれたとしても、私の病化特性を使えばダメージを受けることはありません。これが、命を削らない場合の最善策だと私は思います]
なるほど、ティアナの言うことは一理ある。確かにティアナのスターライトはなのはのそれに比べて威力が大幅に劣る。といっても、彼女は先天的に魔力収束を高い領域で行える。それこそ待機中に散らばった未使用の魔力だけでなく使用済みの魔力まで自分他人問わず集められるし、速度も桁違い。それと比べるのもどうかと思うが、これは事実だ。もちろん収束魔法は威力が他の攻撃魔法に比べてかなり高い。だから普通なら十分止めの一撃になり得る。がしかし、向こうの防御力は桁違いだ。ティアナのスターライトでも破れるかどうかの確信は持てない。もちろん、俺のが届くという保障もないが
あれ?ここまで考えてようやく気がついた。この状況可笑しくないか?俺はティアナに確認することにした
[ティアナ。最初に白夜叉を見た時そこまで脅威を感じなかったよ
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