問題児編 第1章 手紙に誘われ
ギフトカードに写るのは
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空に舞っている羊皮紙を一瞥し、ルールを把握する。相手を殺すのがなしって明文されてようとなかろうと殺すつもりなんて毛頭なかったが、相手も同じ条件であるということに少しの安心を覚える
それから、惑星主権ってのがなんなのかわかんないが、同じ行に星からのバックアップを禁止って書いてあることから推測するに、魔法の使用禁止ってところか。そうなると複製が制限されるな。使えるのはアイアスの盾とエクスカリバーか。ゲイ・ボルグはダメだ。殺しが禁止な以上それに近づく行為はなるべくやりたくない。とすれば、純粋な広範囲殲滅によってノックダウンさせるのが効率いいか。幸いこっちは二人、片方が囮になればもう片方はそれに専念できる。それが無理でも相手に前衛と後衛に分かれてると思わせられればいい
初撃は相手の火球を全て飲み込み白夜叉がいた所に着弾した。しかしそれと同時に砂煙を上げられたので向こうの姿が見えない。俺はティアナと目を合わせ
[前に出る。援護を]
[了解です]
互いに頷き、俺は大地を蹴り前に突っ込んだ。さらに魔力を周囲に放つことによって
「そこだ!」
「むう!」
白夜叉の位置を掴み斬りかかる。だがその攻撃は向こうの持っていた扇子で防がれてしまった。刀を防ぐ扇子など見たことも聞いたこともないが、この世界ではあり得るのだろうと納得しておく。もっとも、今の俺は囮だ。相手の動きを止められれば十分!
「クロスファイア」
「ん!!?」
こちらも巻き込んでのクロスファイアーシュート。おそらくフレンドリーファイア覚悟の攻撃に戸惑ったのだろう、反応よりも先に半瞬だけ隙が出来た。そこを見逃さずに
「ロック!」
バインド、そのまま離れる。本当はこのままでもいいが、隠せるものは隠しておいたほうが後々有利になりそうだ
しかし俺がかけたインスタントバインドは簡単に破られ、全周囲防御の膜を張られてしまう。レストリクトロックほどの強度はないがそれでも力押しならばもう少しは抑えられると思ったんだがな。それにあの膜の強度、すごいな。ゼロエフェクト付きのクロスファイア食らってるのに揺るぎもしないか。となると直射砲系統だとディバイド・ゼロあたりの追加効果付きじゃないと抜けないな。俺が今まで見てきた守りの中で一番硬いな(アヴァロン除く)
でも俺の直接攻撃ならどうだ?どちらにせよここで俺が後ろに下がれば向こうからの攻撃にティアナを巻き込む。今の俺はセンターガードじゃない、フロントアタッカーだ。ならやることは一つ!
後ろにある空気を固め、それを足場に蹴って再び突っ込む
「ふっ!!!」
右でバリアを崩し、さらに一歩分前に進み左で斜めに斬り落とす。見事に命中したが、手応えがない
「ほうら。どこを攻撃しておるんじゃ?」
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