初心忘れるべからず
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む。
「お、おい洒落になんないって!」
俺はすかさず構えた。
皆さんお気付きだろう。
鬼道+αでシュートを撃ってくるということは、つまりアレなのだ。
「「ツインブーストォォォ!!」」
あ、これ死んだわ…。
俺はそう思いボールを受け止めに行った筈だったと思う。
その先の記憶はない。
──────────
「か、監督!氷をください!」
「派手にやっちゃって…!」
俺が目を覚ますと雷雷軒の中だった。
ツインブーストで気絶した俺は雷雷軒にかつぎ込まれたそうだ。
因みにその後、円堂も豪炎寺のファイアトルネードをもろに喰らい運ばれてきたそうだ。
「ずいぶんと無茶をしたもんだな、新しいキーパー技を編み出そうとしてると聞いたぞ」
「うん、マジン・ザ・ハンド…」
「む…?そうか、ついにお前もアレに挑戦を始めたか」
「か、監督は知ってるの…!?監督は出来た!?」
「俺はマスター出来なかった。だが…お前ならやれるかもしれない、頑張れよ」
なんと、円堂のおじいさんに直接鍛え上げられた監督なら習得してると思ってましたが、それでも無理だったというマジン・ザ・ハンド…。
ガラガラガラ
「ん?おいおい、どうしたお揃いで。ひでえ格好だなぁ」
「あ、刑事さん!世宇子に勝つにはこれくらいなんでもない」
「威勢がいいな〜…結構だが、勝つことに執念を燃やしすぎると影山みたいになるぞ」
「影山に…?」
そんな雷雷軒へ偶然やってきたのは鬼瓦刑事。
しかし、いきなり出てきた影山の名前に俺達は眉をひそめてしまいます
「何か分かったんですか?」
「40年前のイナズマイレブンの悲劇から、雷門対帝国戦の鉄骨落下事件まで、一連の不可解な事件を解明するためには、影山という男の過去を知るべきだ…俺はそう考えた。始まりは50年前の出来事なんだ…影山東吾という選手を知っているか?」
「昔、日本サッカー界を代表する人物だと聞いたことがありますが…」
「影山の父親だ」
「「「ええ!?」」」
「父親の東吾は昔、人気・実力共に最高だった…、その年のワールドチャンピオンシップ代表にも選ばれると思っていたが…、円堂大介を中心とする若手の台頭によって、代表を外されてしまったんだ。ショックだったんだろうな…それからの東吾は荒れちまって、奴が出ると必ず負ける、あいつは疫病神とまで言われる始末さ…、やがて東吾は失踪し、母親は病死…影山は一人きりになってしまった」
かなりのところまで影山の過去を調べ上げていた鬼瓦刑事。
かつて超一流のスター選手を父に持ちながら、その父が日本代表に選ばれなかったことで全ての歯車が狂い出してしまった影山の人生…幼くし
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