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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
第四十七話 神様と仏様その十一
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「先輩今は受験生だから」
「学校に来てないのか」
「そうなのか?」
「うん、朝仰ってたよ」
 こう話した。
「だから違うんじゃないかな」
「けれどお昼に演奏っていったらな」
「あの人だろ」
「うちの学校のピアノ部も熱心だけれどな」
「その中でも特にだからな」
 早百合先輩は熱心にしているというのだ。
「だからな」
「あの人じゃないのか?」
「僕達そう思ったけれど」
「違うんだね」
「今言ったけれど先輩受験生だから」
 それでとだ、僕は皆にまた話した。
「勉強があるからね、登校されるって仰ってたけれど」
「それでもか」
「受験生だから勉強優先か」
「それでか」
「うん、もう図書館じゃないかな」
 そこに行かれたのではとだ、僕は話した。
「やっぱりね」
「それじゃあ今演奏しているの誰?」
「誰なんだ?」
 皆お弁当を食べながら首を傾げさせた、中にはパンやコンビニ弁当の奴もいる。それぞれのお昼を楽しんでいる。僕は小野さんが作ってくれた塩鮭弁当だ。
「お昼まで演奏する様な熱心な人ってな」
「ピアノ部で他にいるか?」
「一杉先輩位だろ」
「そこまでの人って」
「そうだけれどね」
 とにかく早百合先輩は練習の虫だ、時間さえあればピアノに座っている位の人だ。そして演奏をしている。
 けれどだ、先輩は今は図書館の筈だ。それでこう言った。
「それでも」
「急に熱心になった人がいるとか?」
「それでか?」
「今その人が演奏しているのか?」
「そうなのかな」
「どうだろう、ちょっと行ってみようかな」
 そして確かめようかとだ、僕はここで思った。
「ピアノ部の部室まで行って」
「そうするんだな」
「じゃあお昼の部活までにな」
「体育館に戻れよ」
「わかってるよ、それじゃあね」
 ここでだ、僕は。
 自分のお弁当を急いで食べてそれからお茶も飲んでだ、皆と別れて。
 そしてピアノ部の部室に入った、するとそこにいたのは。
 早百合先輩だった、先輩がピアノに座って演奏していた。その先輩を見て僕は思わず声をかけた。
「図書館に行かれたんじゃ」
「お昼です」 
 先輩は僕に顔を向けてすぐに答えた。
「もうお昼を食べたので」
「それでどうして演奏を」
「ピアノの調整をして」
「それで、なんですか」
「調子をチェックしていまして」
「それでなんですか」
「演奏してみています」
 こう僕に答えた。
「これが終わればです」
「それで、ですか」
「図書館に行きます」
「わかりました」
「ピアノの調子はいいですね」
 先輩は微笑んでだ、僕にその調整したピアノの具合を話してくれた。
「これならいいです」
「調整をしたらその後はですか」
「はい、それからはです」
「図書館
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