(改訂版) 93章 信也と美結と利奈たち、太宰治とかを語る
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
93章 信也と美結と利奈たち、太宰治とかを語る
10月3日の土曜日の午前8時ころ。晴天で、夏日のような暑さになるそうだ。
川口信也もその姉妹の美結と利奈も、2DK(部屋が2つ、リビングとキッチン)の、
マンション(レスト下北沢)のリビングにいる。
信也は、このマンションから歩いて2分のところに、マンション(ハイム代沢)を
借りている。1つの部屋とキッチンと、バスルームに洗面所、南側にはベランダの、
1Kの間取りである。駐車場はないが、去年の12月に借りた。
朝や夕の食事など、美結と利奈の住むこのマンションに、やって来る信也であった。
「おれ、明けがただろうけど、空を飛ぶ夢を見ちゃってさ。
なんか、宇宙人みたいなのを相手に、大きなレーザー銃みたいのを持って、
戦ってんだよ。おれって、けっこう、勇敢なんだよね。あっはは」
「へーえ、楽しそうな夢ね!しんちゃん。わたしは、そういうの、恐そうでイヤだけど。ぁっはは」
ひのきのローリビングテーブル(座卓)の向かいに座る利奈は、そう言って笑う。
「おれって、地球を守ろうと、必死で、スーパーマンみたいに、空飛んでたから。
それでさ、その宇宙人みたいのとの戦いなんだけど、
おれの仲間って、なぜか、女の子ばっかなんだよね。あっはは」
「あら、まあ、しんちゃん、女の子に囲まれてたの!
それは、それは、楽しい夢だったんでしょうね!」
キッチンで、珈琲を淹れている美結が、そう言った。
コーヒーの甘い香りが漂う。
「ところで、空飛ぶ夢って、夢占いじゃ、どういう願望とか、見る理由とかが、
説明できるんだろうね。なんか、欲求不満がたまっていると、
空飛ぶ夢って見るって、どこかで聞いた気がするんだけどさ。あっはは」
「わたし、空飛ぶ夢は、詳しく知ってるんだ。しんちゃんの夢の場合は、
欲求不満とかじゃないから、安心して、大丈夫だよ!」
「そうなんだ。おれ、仕事も忙しくって、これはストレスかなって、心配しちゃったよ」
「あ、でも、ちょっとストレスも関係しているかな、大空を飛ぶ夢はね、お兄ちゃん。
空を飛ぶ夢は、窮屈な現実の壁や束縛を、
突き破ろうとする思いから、足が地を離れて、大空のような空想世界に、
羽ばたくようなことなんですって!
だから、しんちゃんのように、元気いっぱいに空飛べるなんて、
積極的に行動することで、何事もよい方向に進むっていう、運気も上昇の知らせよ、きっと。
しんちゃのその夢は、チャンスの到来の兆しってことよね!」
利奈は、まるで占いの専門家のような確信をこめ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ