剣士とは。
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「くらえ!」
「ふ。」
リンの縦、縦、横、横…様々な斬撃が飛んでくる中でフォルツは颯爽とその剣撃を受け止める。
「どうした?どうした?お前責めないとやばいよ?」
「お前の攻撃が激しすぎるんだよ…!」
フォルツはそう言った直後にフォルツ自身のカウンターを放っていたところだった。
小細工抜きの夢幻剣での突き。それをリンにむけて放つ。
「危ないな。」
リンの雰囲気が変わる、リンにスイッチが入ったらしい。
現に今、リンは片手で俺の夢幻剣をキャッチしている。確か東洋にある国の技。シンケンシラハドリだったか…?
俺のカウンターを意も返さずに夢幻剣をキャッチする。くそ??
「??」
「今度は逃さない。」
怒涛のラッシュ。そう言っても過言ではない。何故ならリンは片手剣を二本…。二刀流になっていた。
両方の剣は黒光りした漆黒の剣。
右、左、縦、横、の斬撃。俺は必死に弾くが少しずつリンの攻撃に対応出来なくなっている。
流石は『黒閃光』の異名を持つ剣士だった。
「どうした?」
「なんだかな??」
俺はふと負けたくないという感情が出て来た。ひどく懐かしくて。痛くて、苦しくて、のどが渇く様な充実感と共に。
俺は…楽しんでるのか…?
剣を振りながらそう考えているとリンに一瞬、スキができた。
「は??」
「??」
俺はリンの怒涛ほラッシュの咄嗟の休符のところで俺は鍔迫り合いに持ち込む。
本当に細かな一瞬を狙った。まさに刹那。
しかしそれをリンは受け止める。まさに流石の領域だった。
「悪いな。」
「何が?」
俺はそうリンにことわっておくとリンは真面目な顔で俺に向けて語り掛ける。
そうして。
「謝るんだったら…。
もっと楽しませろよ?フォルツ。」
「??」
鍔迫り合いを中断してそのまま切り払われる。一瞬、リンの姿がブレる。
そうして2人は睨み合う。 その長い睨み合い。長時間続くと思われたが。
意外な形で終わりが訪れた。
「…やめようぜ。」
そうしてリンは剣を下ろすと俺を睨んで剣を下ろす。
さらにリンは呆れた顔で俺に向けて。
「お前の立ち振る舞いで分かった。今のお前じゃ俺は倒せない。」
「…??」
「何故なら。」
そうしてリンはすっと人差し指で俺の事を指すと。
「お前はもう切られているからだ。」
はっ!として俺は身体を見ると見事。俺のコートだけに傷をつけて綺麗に斬られていた。
リンはそれを見させて一言。
「…推薦状は書いてやる。そこで修行してこい。」
リンは怖い顔でそう呟いた。
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