3部分:第三章
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「それではな」
銭を置いてからようやく向かうことになった。
「行くとするか」
「わかりました。それでは」
彼等は舟に乗り込んだ。そして女の火を灯りとして弥三郎が櫂を操り川上に向かうことになった。女は船頭で逆さまに浮かんでいた。
弥三郎は暗い川を見事に櫂で進んでいた。話通りのことはあった。
「凄いですね」
「慣れじゃ」
弥三郎は女に述べた。
「先程申した通りじゃ」
「してじゃ」
彼はそう語ったうえでまた女に尋ねた。
「わしはそこで何をすればよいのじゃ」
こうなっては乗りかかった船だから完全に協力するつもりであったのだ。その庄屋も妾もこの手で成敗してやろう、そうも考えていたところだ。
しかし女はここでこう言ってきた。
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