4部分:第四章
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いなかった。少なくとも校長先生も教頭先生もそう考えだしていた。
「出て来るでしょう」
「それが妖怪なのだな」
「そうです、それが妖怪です」
教頭先生の言葉が強くなった。
「私達が考え、それが世の中に出て動く」
また言う。
「そうした存在ことが妖怪なのです。つまりそれは」
「我々の心の鏡なのだな」
「そういうことです」
これ以降異人の話は消え去った。だがそれは一時的なものなのかも知れない。何故かと言うと。誰かが異人を思い出せば異人はまた出て来るかも知れないからである。彼が妖怪であるならば。その時を待っているだけなのである。誰かが思い出すその時を。
異人 完
2007・12・3
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