暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 〜白き暗黒剣と灰色の暗殺者〜
No,01 花見
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「おーい!キリトこっちこっち!!」
49層。満開の桜の下で俺はキリトに手を振った。
俺はスノウ。どこにでも普通にいる少年だった。ソードアートオンライン(以降SAO)に囚われることになるまで。
2年前、楽しいはずのゲームが命をかけて戦うデスゲームになってしまってからはもっぱらモンスターを敵に剣を振るう毎日だ。
とりえといったら元気なことだけ。悲しいことに。
キリトは俺の友達。始まった直後のSAOで俺にいろいろレクチャーしてくれた。
それはもう最高にイジリがいのあるやつで暇を見つけては毎回からかっている。
SAOにも桜があることに気がついたのはつい最近だ。
そこから花見がしたいなーということになってキリトたちを呼んで花見をすることになったのだった。
キリトの後ろにはあの血盟騎士団の服を着た女性が立っていた。
「よ、スノウ。久しぶり」
「元気だったみたいだな」
と挨拶を交わすとキリトは後ろの女性を指差して
「血盟騎士団のアスナだ。こっちはスノウ。俺の昔なじみだ」
と紹介した。
「どうも。スノウです」
「初めまして、アスナです。よろしくお願いします」
なかなか礼儀正しい人だった。
俺の周りぞんざいな奴ばっかりだったから少し新鮮だ。
後から後から人が来る。
「クライン!何で来た」
「ええ!??きちゃだめだったのか?」
こっちはクライン。刀使いで最初のころ一緒にキリトからレクチャーしてもらっていらいの腐れ縁だ。
ちなみにこいつも最高にイジリがいのあるやつだけどね。
「当然だ・・・と言いたいところだが冗談だ。安心しろ」
「よう、スノウ。邪魔するぜ」
「エギルか。ひさしぶりだな。店はどうした」
「臨時休業だ。たまには良いだろ」
この巨人はエギル。斧使いで、自分の店も持っている。
唯一の俺のいじり仲間だ。俺の兄貴的存在。
キリトハーレムズ(仮)も続々と集結し始めていた。
・・・毎回キリトと会うたびにキリトの周りの女性が増えているような気がしないでもないんだが
気のせいだろうか。誰か教えてくれ。


閑話休題。
と言うわけで始まった飲み会・・・もとい花見にはざっと15人くらいが集まった。
俺はあたりを見渡し見覚えのある灰色のフードを探した。
ある程度固まって飲んでらっしゃる皆様から1.5歩ぐらい下がったところに彼女は座って小動物のようにパンをかじってた。
「グレイ、久しぶり。きてたんだね」
「・・・暇だったから・・・」
グレイはそう冷静すぎる言い方でいった。1年前から欠片も変わってない。
彼女はどうやら感情を籠めるのが苦手らしい。
最近はかろうじて機嫌がいいのか悪いのかがわかるようになったくらいだ。
「こっちの稲荷寿司もどきいらない?おいしいよ」
「・・・もらう・・・」
その光景を見てエ
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