暁 〜小説投稿サイト〜
ぶそうぐらし!
第1話「はじまり」
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友人のメールだった。お気楽な...。

「っとそれどころじゃない。」

  とにかく情報の確認が先だと、ニュースを見る。

「暴動、暴動、暴動...おいおい、これって...。」

  いくつか画像があったので良く見てみると...。

「ゾンビ...じゃねえのか...?」

  バイオハザードでよくありがちなゾンビにしか見えなかった。もう一度外を見てみると、まさにバイオハザードだった。

「しかも噛まれたら一発でアウトかよ...。」

  ハードモードじゃねえか。

「...やべ、シャッターとか閉めないと。」

  一階に素早く降りて、玄関などを確認する。

「...親父が家を強化しておいてくれて助かったな...。」

  一体も家に入ってきていない。玄関は元々くっそ固いし、窓は強化ガラスだ。

「とりあえずシャッター閉めるか。」

  シャッターを閉める際に窓を開けるので、ゾンビに注意しつつ一階のシャッターを全て閉める。

「...やば、まだ熱収まってなかったか...。」

  閉め終わった所で眩暈がする。

「...シャッターは銃弾も防ぐらしいし、静かにしていれば大丈夫だろ。」

  一応玄関に重い物を置いて、もう一度俺は眠りに行く。

「風邪引いた状態でパンデミックとかマジ勘弁...。」

  親父に鍛えられて冷静に思考はできるけど。







「...んあ?」

  窓からの日差しで目が覚める。

「あー...えっと...。」

  少し寝惚けた頭で思考する。すると、段々と目が覚めて行く。

「そうだ!奴らは!?」

  外を確認する。....やっぱり夢じゃなかったか...。

「なら、早々ここを出ないとな...。」

  親父のおかげで数週間は引きこもれるこの家だが、いつまでも住めるわけじゃない。ゾンビの大群が押し寄せてきたらどうしようもないし。衛生上も色々問題あるし。

「大き目のバッグ...あった。」

  風邪はもう治っている。ならここから出る準備をしよう。

「非常食非常食...。」

  リビングに降りて、シャッターを閉じて暗いので電気を付けようとする。

「うげ、電気止まってるし...。」

  パンデミックが起きたせいで電気が止まっていた。仕方なく、懐中電灯を使う。

「これとこれと...これもか。」

  色々なものを次々と詰め込んでいく。

「....あ、そういえば...。」

  ふと、親父に言われた事を思いだす。

「“いざという時は金庫の中身を使え”...だったな。」

  この家には大き目の金庫がある。一体何が入ってるのやら。

「...これか。」
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