暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico35カウントダウン〜Overture to Ruin〜
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・・・・・びみょ〜。だ・け・ど、やってみて!』

「あ、はいっ!」

“キルシュブリューテ”のカートリッジを全弾ロード。そしてこれまでの鍛錬で使いこなせるようになった固有スキル・絶対切断アブゾルーテ・フェヒターを発動。“キルシュブリューテ”を脇に構えて「せいっ!」全力で振り下ろしたら・・・バキィーンと刀身が真っ二つぅ〜〜〜。

「いやぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーッ!」

泣いた、泣いたよ、わたし。むせび泣くよ。どんだけ“キルシュブリューテ”を壊せばいいの。ルシルと関わってからこれで3回目だよ、“キルシュブリューテ”が壊れるの。うち2回はシュヴァリエルの所為だけど。

『えっと・・・ごめん。無茶言ったね、私』

「うぅ、良いんですぅ・・・」

半ばで折れた“キルシュブリューテ”を涙で滲む目で眺めてると、「ぐぁぁぁぁぁ!」ルシルの悲鳴と一緒に地響きが起きた。振り返ると、「『ルシル!!』」が地面にめり込んでて、シュヴァリエルが「調子に乗った罰だ、神器王」ルシルのお腹を踏みつけてた。

「俺の神秘に届いただと? 違うな。まだ届いていないんだよ。だからお前のエヴェストルム(おもちゃ)は折れ、今こうして俺の足の下に居るわけ、だ!」

「ぐあっ! がはっ・・・ぐふっ・・・!」

「『ルシル!!』」

――閃駆――

かなりの量の血を吐いたルシル。内臓が傷つけられたんだって判ったから、すぐにシュヴァリエルを引き離すために突撃を敢行。そして、シャルロッテ様から学び習得した、「絶刃――・・・」魔法じゃなくて魔術を発動。魔術発動は、シャルロッテ様がわたしの体の支配権が移った時にしか発動できなかったけど、この魔術だけはわたしのままでも発動できるように鍛えた。

「斬舞一閃!」

これは神秘が付加されてる絶対切断能力を有した魔力刀を生成するというもの。まぁ、魔術師化していること、シャルロッテ様の助けが要ること、などと条件があるけど、“断刀キルシュブリューテ”を毎回ルシルから借りる手間が省ける。

「ふんっ・・・!」

わたしの一撃とシュヴァリエルの大剣が衝突した。激しい火花がわたし達の間で散る中、押し負ける、そう思った時、パキッと何かが割れた音が微かに聞こえた。するとシュヴァリエルが「くそっ。さっきのホヴズが効いたか・・・!」悔しそうに歯噛みして引いた。チラッと見えたけど、大剣の刃に少しヒビが入ってた。

「チッ。このまま神器王を斃そうかと思ったが止めだ。こっちの優先目的は果たした」

「ごふっ、ぐふ・・・げほっ、ま・・・待て・・・!」

ルシルのお腹から足を退けたシュヴァリエルが踵を返して空へと上がる。ゆっくりと立ち上ったルシルはフラフラなのに制止しようとしたから「ダメ!」わたしは抱き止めた。そんなわたし
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