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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico35カウントダウン〜Overture to Ruin〜
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ま大剣をわたしに突き出した。
――
崇め讃えよ
(
コード
)
、
汝の其の御名を
(
ミカエル
)
――
「撃てッ!!」
ルシルの背中から離れた22枚の蒼翼から砲撃が連射された。そして「お前の相手は俺だと言っているだろうが!」ルシルは“ホヴズ”っていう大剣を構えて、シュヴァリエルに突っ込んで行った。その間にも蒼翼から砲撃が連射されて、シュヴァリエルが魔力爆発に呑まれ続ける。
「調子に乗ってんじゃねぇぞ、神器王ぉぉぉぉーーーーーーーッ!!」
――
高貴なる堕天翼
(
エラトマ・エギエネス
)
――
魔力爆発が一瞬で消し去られて、クジャクの尾羽のような羽を20枚と放射状に展開したシュヴァリエルが姿を見せた。ルシルは「何を今さら!」突進を止めないでそのまま左手に持つ“エヴェストルム”を振るった。
シュヴァリエルはそれに応じるように“メナス”を掲げてその一撃を防御。そしてルシルは「貰った!」右手に持つ“ホヴズ”を振り下ろした。右腕の無いシュヴァリエルにその一撃を止める術は無い。だけど・・・
「おいおい、俺だって魔術使いなんだぜ」
――天道空流――
「ぅわっ・・・!?」
足元を掬われて転んじゃうほどの強い空気がシュヴァリエルの方に流れていって、「なんだと・・・!?」引き起こされた強大な上昇気流がルシルを上空に吹き上がらせた。そしてシュヴァリエルも気流に乗るように急速上昇。
遠目だからハッキリと見えないけど、シュヴァリエルは錐もみ状態のルシルへ向けて大剣を振り下ろしたみたいで、ルシルはそれを“エヴェストルム”と“ホヴズ”を十字に掲げて防御したんだけど・・・
「『ルシル!!』」
“エヴェストルム”の魔力刃が砕け散って、“ホヴズ”がどこかに弾き飛ばされたうえでルシルが地面に叩き付けられた。それでもなお『シャル・・・行け・・・今のうちに!』苦しそうな思念通話でルシルはそう言ってきた。
――廻天轟乱・断壁――
「ちょっ・・・!」
後ろ髪を引っ張られる思いだけど、ルシルの決死の行動を無駄にするわけにもいかない。そう考えて踵を返した。だけど、直径も全高も200mほどの暴風の壁が生まれて、わたしとルシルは閉じ込められてしまった。上から出て行けばいい、なんて思ったけど、「空はシュヴァリエル、周りは竜巻の壁・・・」ということもあって逃げられないっぽい。
『イリス。絶対切断で壁を斬って!』
ルシルとシュヴァリエルがまた闘い始めたのが判るほどの魔力波と衝突音を背に、わたしは壁に近付く。ただの風じゃないことはすぐに判った。ビリビリと感じる強大な神秘。そして向こう側が見えないほどの分厚い風の壁。試しに拳大の石を投げ入れてみると、砂粒ほどにまで粉砕された。
「シャルロッテ様・・・、これ、斬れます?」
『
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