暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico35カウントダウン〜Overture to Ruin〜
[1/11]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
†††Sideイリス†††

アリサ達と思念通話で連絡を取り合いながら向かうのはすずかの結界。そこで今、ルシルやなのは達がリンドヴルムの連中と戦ってる。“キルシュブリューテ”の柄を握り直してカートリッジロード。ルシルから貰った神器、黄金の腕輪・“ドラウプニル”の神秘が上乗せされる。

「うらぁぁぁぁぁーーーーッ!!」

すずかの結界に突入。結界は進入可で脱出不可が基本だから結構簡単に突入できたんだけど、「ガボガボガボ・・・!?」まさかの水攻めにビックリ。慌てて水を掻いて脱出を試みる。ていうか、ルシルもこの水膜に突っ込んだんだよね。わたしのように溺れかけたのかな。

「げほっ、げほっ! 酷い目に遭った・・・!」

肺に水が入ったことで咽る。息を整えて周囲を見回す。リンドヴルムとの戦いは命がけだからまずはアリサ達に伝えたようにルシルと合流しないと。うん、合流して、キスしないと。いかがわしい意味じゃなくて魔術師化するためにね。

「見つけた!って、ちょっと! 相手ってシュヴァリエルじゃん!」

目を疑った。ルシルとシュヴァリエルが1対1のガチンコ決闘を繰り広げてた。蘇るのは海鳴温泉での決闘。ルシルは負けて1ヵ月も意識不明に陥ってた。

(エヴェストルム・アルムがあるって言っても・・・不安だよ)

――ゲシュウィンディヒカイト・アオフシュティーク――

背に展開してる真紅の魔力翼ルビーン・フリューゲルを大きく羽ばたかせて飛行速度を上げたその時、ルシルがシュヴァリエルの右腕を新しい相棒の“エヴェストルム”・アルタで斬り落とした。

「すごい!」『よぉしっ!』

わたしだけじゃなくて心の内に居るシャルロッテ様もガッツポーズ。でもシュヴァリエルも負けじとルシルを地面に叩きつけて見せた。さらに頭を踏み潰そうとまでする始末。早く援護しないと。ルシルはシュヴァリエルの踏みつけを避けて、上空に上がった。そして・・・

『アレは、神剣ホヴズ・・・! キメに掛かってるね、ルシル・・・!』

ルシルの右手にはクリスタルのような剣身を持った大剣。海鳴温泉の時にもチラッと見た剣だ。神秘っていう概念を知って改めてあの剣のすごさを感じる。ルシルは“ホヴズ”を構えてシュヴァリエルへと急降下して行く。わたしもそれを追って行くんだけど・・・

『イリス! ルシルに烈風刃を! 早く!!』

シャルロッテ様からの突然の攻撃命令に戸惑いつつも、その切羽詰まった様子に、わたしも何かが起きるんだって察して「風牙・・・烈風刃!」を放ってみた。その直後、ルシルの影から誰かが出て来た。

『やっぱり出て来たね、レーゼフェア! 大戦時とおんなじやり方・・・!』

遠目でもわたしもすぐにレーゼフェアだって判った。何せ友達のチンクとトーレを倒した奴な
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ