3部分:第三章
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江為五郎の祟りはこれで終わった。祟りが終わったということは彼もその気を鎮めたのであろう。まずは一件落着であった。しかし話は思わぬ方向にも飛んだようである。
後に安芸の国の戦国大名毛利元就は城を築く際に人柱を埋めることはせずそのかわりに強い言葉を書いた文字を埋めたという。文字の持つ力を信じてのことだ。しかしそれは若しかするとこれにはじまりがあるのかも知れない。真相はわからないがその可能性は皆無ではない。しかしそれを知る者はいない。証明する術もない。だがこれにより為五郎の祟りは鎮まったのは事実である。そのことだけは確かなことでありここに書き残しておく。大江為五郎の霊が永遠に静かに眠れることを祈り。
人柱 完
2008・3・3
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