4話
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今日はここ、彩南高校では体育祭だ。身体能力は至って普通の私だが…
「いやちょっと待て!誰が普通だって?」
「なんだね、リト。私は至って普通だが?」
「いや、どこに100mを1秒で走れる高校生がいるんだよ!?」
「ここにいるが?」
「そうだったよ!畜生!」
リトとの楽しい会話(仮)を交わした俺たちは、入場の準備をし、合図とともに入場した。そして、体育祭といえば選手宣誓から始めるものだ。校長のあいさつ?なんだそれは?私はそんなもの知らない(すっとぼけ)
さて、リトは楽しみにしているようだが…、妄想が口に出ているぞ。テンションが上がりすぎて西連寺のスカートをめくるぐらいには周りが見えていないらしい。ちなみにこれは登校直後の出来事だ。時間軸とか考えた奴は後で校舎裏にまで来たまえ。
「猿山はどこだ?先ほどから姿が見えんが…」
「猿山君なら…ほらあそこだよ」
西連寺が指さしたところは放送席。そこには確かに猿山がいた。
「一体なにをしているのかね、彼は…」
「あはは…」
些細なことと切り捨て、選手宣誓を聞こうと思い、私は硬直してしまった。簡単なことだ。天条院沙姫の宣誓はほとんどが自分のことだった。そして最終的には、ララへの宣戦布告でしかなかったからだ。
「こんなものが選手宣誓だというのかね…」
「だ、大丈夫?柊くん」
「いやなに、こんなものが選手宣誓だというべきなのかと思っているだけだ。決して弓で狙い撃ちしようなどと思っていない。決して…」
体育祭を楽しみにしていたのは、彼もだったようだ。
プログラム1番といえばこれラジオ体操であろう。体育祭の最初のプログラムとして、どの高校も行っているはずだ。
「校長の校長による校長考案の準備体操ーーー!」
校長考案だと?…いやな予感が…
「足を開いてお尻を突き出す運動からー!」
「なにこれ?」
「なんか変じゃない?」
皆が行う中、一人だけせず、拳を震わせているものが…
「足を広げて、股関節を動かす運動…」
次の運動に移行しようとした校長のいる場所に一本の矢が…
「その欲にまみれた思考とともに溺死しろっ!!!」
直後、矢があった場所が爆発した…
「…フゥ。変態を処理した後というのはなかなかに気持ちのいいものだな。」
「お、おいハク…まさか殺したんじゃないだろうな?」
「安心したまえ、リト。殺してはいないさ。少しばかり黙っていてもらうだけだ…」
そういった彼の顔はとても見せれるようなものではなかったとか…
「というか、今の弓矢、どこから出したのかしら…」
「そんなことは些細な問題だよ。古手川。君が気にする問題では
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