第三幕その二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「それでも先生が診てくれるのならね」
「怖くないから」
「宜しく頼むよ」
「今からね」
こうしてでした、先生はまずはカブトガニの皆を診察しました。その診察はすぐに終わってそうしてなのでした。
先生は診察の後で係員の人に伝えました。
「皆大丈夫です」
「怪我や病気はですね」
「はい、ありませんでした」
にこりとしてお話するのでした。
「ですからご安心下さい」
「それは何よりです」
「寄生虫もいませんでしたし」
動物の皆のチェックも役立っています。
「ご安心下さい」
「わかりました、ではカブトガニの皆はですね」
「このままで大丈夫です」
今の状況で水槽の中にいてもというのです。
「では僕は次の場所に行きます」
「はい、有り難うございます」
先生はこうお話してカブトガニの皆のコーナーを後にしました、カブトガニの皆のお礼の言葉を受けてからです。
そして次は鮫のコーナーに行きましたが。
動物の皆は水槽の底で動かない小さな鮫を見ていました。もう一種類虎縞模様で丸い少し猫みたいになっているお顔の鮫もいます。
その二種類の鮫を見てです、先生に尋ねました。
「ドチザメさんとネコザメさんだよね」
「鮫は鮫だけれど」
「大人しい種類で」
「いつも泳いでいなくていいんだね」
「そうだよ、鮫は回遊魚だけれどね」
常に泳いでいなくてはならない身体の構造をしている鮫なのです。
「中にはこうした種類の鮫君もいるんだよ」
「こうして動かなくてもいいんだね」
「底の方でじっとしていても」
「それでもいいんだね」
「そうなんだね」
「そうだよ、それが彼等なんだよ」
ドチザメやネコザメだというのです。
「大人しいしね」
「確かに大人しいね」
「じっとしているだけで」
「鮫といえば怖いけれど」
「この飴さん達はね」
「怖くないわ」
「むしろ見ていて落ち着くわ」
皆は鮫達を見つつこうも言いました。
「鮫って怖いイメージが強いけれど」
「人を襲うしね」
「船が危ないとすぐに周りに出て来るし」
「怖いよね」
「うん、そうした鮫がいるのも事実だよ」
怖い鮫達がというのです。
「実際にね。けれどね」
「こうしてなんだ」
「大人しい鮫もいて」
「鮫も色々なんだね」
「ああした怖い鮫ばかりじゃないのね」
「そうだよ、それでだけれど」
ここまでお話してです、先生はこおうも言いました。
「今回はね」
「鮫さん達のだよね」
「診察だよね」
「これからするんだね」
「そうなんだね」
「そうだよ」
その通りだというのです。
「これからね」
「歯じゃないよね」
ジップは先生にこのことを確認しました。
「やっぱり」
「その必要はないからね」
だからだと返
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ