第三幕その四
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「歩けるわよ」
「魔法で、ですか?」
「そう、雲の上を歩ける魔法の靴があるから」
「その靴を使えば」
「歩けるわ」
そうだというのです。
「その靴も皆の分持って行くから」
「わかりました、それじゃあ」
「雲の上を歩くことも楽しみにしておいてね」
「そうさせてもらいます」
恵理香も笑顔で頷きました、皆はこうしたことをお話しながらです、今は楽しく朝御飯を食べました。そのオートミールを。
オートミールを食べてです、いよいよでした。
皆で王宮のお庭に出ました、そこには早速です。
飛行船が出されていました、飛行船はまだガスが入れられていません。ですがガスさえ入れればでした。
「もうすぐにでもです」
「飛べますよ」
「私達で出しておきましたので」
軍人さん達がお話しました。
「後はです」
「これからガスを入れますか?」
「そうでしたら今から」
「あっ、ガスは私が入れるよ」
魔法使いが軍人さん達に笑顔で言いました。
「出してくれて有り難う」
「いえいえ、かかしさんと木樵さんにもお手伝いしてもらって」
「魔法で軽く小さくなっていましたから」
「持ち運びは楽でした」
「うん、この飛行船は大きくなったり小さくなったりもするからね」
魔法で、とです。魔法使いもその飛行船についてお話します。
「だからだね」
「はい、倉庫の中で模型みたいに小さくなっていたのをです」
「持って来ました」
「いや、本当にです」
「それだけでしたから」
お礼には及ばないというのです。
「別にです」
「では後は私達もです」
「朝御飯を食べます」
「そうさせてもらいますね」
「ええ、一杯食べてね」
軍人さん達の最高司令官であるオズマが笑顔で言いました。
「朝からお疲れ様、それではね」
「はい、では今から」
「朝御飯を頂きます」
「今日はオートミールでしたね」
「そうよ、そのオートミールを好きなだけ食べてね」
オズマは軍人さん達に笑顔のまままた言いました、そうしてでした。
軍人さん達は王宮の中の食堂に向かってです、後には飛行船に乗り込む皆が残りました。その中から魔法使いが出て。
飛行船に近付いてです、ガスを入れるその上のところにです。
魔法の箱を出して中に入れました、すると。
飛行船のアーモンド型の袋の部分がどんどん大きくなってです、あっという間にです。
飛行船の本来の形になりました、その飛行船を見てです。
ジョージはごくりと息を飲んでです、皆に言いました。
「それじゃあね」
「あの飛行船にね」
「今から乗って」
「それでお空に出るのね」
「雲のところまで」
「うん、じゃあ乗ろうね」
「おっと、まだだよ」
はやるジョージにです、皆のところに戻って来た魔
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