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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第十六話 交わる剣と身体
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ところすべてに赴き、いろんな店をひやかしてはのんきに遊んでいた。
五十七層開通初日とあって観光客であふれていたが、そんなことを気にする事もなく、むしろ人々に見える楽しそうな表情を見て微笑ましげな気分になっていた。

食べ歩きしながら街を回っていたら、やがて日の光も薄くなっていき、街には昼とは違った盛り上がりが見られた。

今日の攻略から帰ってきたプレイヤーたちが酒場で一日の功を称えて飲んでは食べてを繰り返しているのだ。
街を歩く人々には昼とは違う夜の表情が咲き並んでいる。

それを目の端で見ながらリュウヤは転移門に立ちとある階層へと跳んだ。
そこは最前線より十五も階下にある四十二層。
広がる景色になんの感慨も持たず、リュウヤは主街区を立ち去った。
その顔には昼のマヌケ面などどこにも見当たらなかった。






主街区より南西に位置する深い霧のかかった森の中、リュウヤはパーカーのポケットに手をつっこみフードを被っててくてくと歩いていた。

聞こえてくるのは不快な森のざわめきとガサガサと草木を揺らす風の音。遠くからはモンスターの遠吠えが鼓膜を響かせる。

何かが化けて出てきそうな雰囲気を気にする事もなく歩き続けるリュウヤは、突然ため息をもらした。

草を踏み鳴らす音が止まり、彼の目が背後へと向けられる。

「お前、なにしてんの?」

かけられた声に反応する気配はない。
しかし目星のついている一か所を見据えていると一人のプレイヤーが姿を現した。

この森の中で到底馴染みそうにない明色である赤と白の制服を身にまとう少女は、栗色の長い髪を払いながら険しい顔を見せた。

「よくわかりましたね」

「あのな、そんなカッコしてたら隠蔽の効果なんてあってないようなもんです」

「別にずっとハイディングしている気はなかったので、これでいいかと思って」

「それでよくストーカーしようと思ったな」

「ストーカーじゃありません」

「かわいくねえなぁ。前は憤慨してまで否定してたのに」

「いつの話をしているんですか」

「あぁ、神よ、人はこんなにも変わってしまうものなのでしょうか……」

芝居がかった仕草で両手を組み嘆くリュウヤにアスナはピクリとも反応しない。
その態度に面白くないとため息をはいたリュウヤは態度を改めた。

「で、血盟騎士団副団長こと《閃光》のアスナ様がこんなところになんのご用ですかな?」

「ここに用はないわ。用があるのはあなたよ、リュウヤさん」

「は?俺?なんで?」

「理由がわからないのかしら」

「う〜ん…………ああ、そうかそうか、分かったよ。あれか、俺に惚れたか?」

「…………違います」

「まあ仕方ない。俺ってば自分でも思
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