暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―真実を語る者の謎―
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ンスターを二体並べるだけで、エクストラデッキのモンスターの数だけ選択肢が生まれる……それが、エクシーズ召喚という召喚方らしい。

「呪われし裁きの執行者。《No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター》!」

 闇のオーラを纏ったハサミ。第一印象はその程度だったものの、そのハサミが変形していき悪魔の顔が姿を現し、最終的にはハサミを持った悪魔にまで変形を果たす。その攻撃力は1300とブラック・ミスト同様に控えめだが、どのような効果があるかはまだ分からない。

「バトル! ジャッジ・バスターでティンクル・モスに攻撃!」

「ティンクル・モスの効果発動! シグナルチェック!」

 そしてバトルフェイズへと移行すると、新たに召喚されたジャッジ・バスターがティンクル・モスを狙う。だがティンクル・モスもただでやられることはなく、効果を発動してその戦闘の結果を操作しようとし――

「ティンクル・モス……!?」

 ――十代がカードをドローするより早く、ティンクル・モスはジャッジ・バスターのハサミに両断されていた。

「ジャッジ・バスターはオーバーレイ・ユニットを二つ取り除き、相手のカード効果を無効にし、相手ライフに500ポイントのダメージを与える。……加えて、戦闘ダメージを受けてもらうとしよう」

 ティンクル・モスが発動しようとした効果は、ジャッジ・バスターの効果によって無効化されることとなり、結果としてティンクル・モスは非力なまま戦闘に臨むこととなった。当然ながら適う訳もなく、ジャッジ・バスターの効果によるバーンダメージに加えて、ティンクル・モスが破壊されたことによる戦闘ダメージが十代を襲う。

十代LP3400→2100

 ……そしてその十代のライフポイントの数値は、狙いすましたかのように、現在の成長したブラック・ミストと同じだった。

「さぁ、トドメだ遊城十代。ブラック・ミストでダイレクトアタック。ブラック・ミラージュ・ウィップ!」

「いや、まだだ! 速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》を発動! デッキから《ハネクリボー》を特殊召喚する!」

 十代のフィールドに伏せられた二枚の伏せカードのうち一枚、デッキから《ハネクリボー》を特殊召喚する速攻魔法《クリボーを呼ぶ笛》が発動され、十代の相棒がブラック・ミストの前に立ちはだかる。これで一ターンの壁になる、そう思って安堵した俺を後目に、十代はさらにリバースカードを発動させた。

「さらに速攻魔法《進化する翼》!」

 その速攻魔法の発動コストは手札を二枚墓地に送り、指定したモンスターをフィールドから墓地に送ること、という規格外の発動条件を誇る。ただその厳しい発動条件を満たした時、フィールドに現れるのはその指定したモンスターの最強の姿――つまり、《ハネクリボー》の文字
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