―真実を語る者の謎―
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系であるティンクル・モスは、《N・グロー・モス》と《N・ティンクル・モス》の二つの名前を持つため、一体で二枚のドロー源となることが出来るのだ。
「そして墓地から魔法発動!」
「墓地から魔法……?」
十代が宣言したその魔法カードの発動に、初めてミスターTが少なからず疑問の声を漏らす。十代のフィールドに半透明で浮かび上がる、墓地に送られていた魔法カード――《ギャラクシー・サイクロン》。
「《ギャラクシー・サイクロン》は墓地から除外することで、相手の魔法・罠カードを破壊できる!」
《E・HERO サンダー・ジャイアント》の効果は無駄ではなく、墓地に《ギャラクシー・サイクロン》という布石を打っていた。突如として墓地から巻き起こる旋風に巻き込まれるのは、もちろんミスターTのフィールドにある《ナンバーズ・ウォール》。モンスターに強固な耐性を付与するそのカードでも、そのカード自体に耐性は何もなく、《ギャラクシー・サイクロン》により破壊される。
「さらにカードを一枚伏せてターン終了!」
「……私のターン、ドロー」
ただしバトルフェイズを既に終えている十代に、そのターンで出来ることは既になく。……ただ、効果破壊耐性を付与する《ナンバーズ・ウォール》が無くなったことにより、十代のリバースカード二枚がミスターTにプレッシャーを与える。わざわざ《ギャラクシー・サイクロン》を用いてまで、このタイミングで《ナンバーズ・ウォール》を破壊したのだから、十代のリバースカードには《No.96 ブラック・ミスト》を破壊する手段があるのではないか。
――そう対戦相手に思わせる。ただ攻撃しなくては、ティンクル・モスの効果で十代は手札を補充していく。
「私は《マリスボラス・ナイフ》を召喚」
十代らしからぬ心理戦を見せた後ミスターTは新たなモンスターを召喚する。ブラック・ミストをエクシーズ召喚する際にも現れた、銀食器の名を象った悪魔と同種のモンスター。
「《マリスボラス・ナイフ》は召喚に成功した時、墓地からマリスボラスを特殊召喚する。《マリスボラス・スプーン》を特殊召喚」
やはり同じカテゴリーのモンスターだったらしく、墓地から先の《マリスボラス・スプーン》が特殊召喚される。《マリスボラス・ナイフ》自体にはそれ以上の効果はないようではあるが、その効果により――ミスターTのフィールドに、同じレベルのモンスターが二体揃う。
「レベル2の《マリスボラス・ナイフ》と《マリスボラス・スプーン》で、オーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!」
再び行われるエクシーズ召喚。三体のモンスターではないため、少なくともフィールドにいる《No.96 ブラック・ミスト》ではないが、むしろその召喚は変幻自在。同じレベルのモ
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