―真実を語る者の謎―
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いずれにせよ、融合召喚されるという事実は変わらない……!
「融合召喚! 《E・HERO サンダー・ジャイアント》!」
そして融合召喚される、クレイマンとスパークマンの融合体、《E・HERO サンダー・ジャイアント》。効果破壊をすることが珍しい十代のデッキにおいて、その効果はコストがかかるとはいえ有用だ。
「サンダー・ジャイアントの効果を発動! 手札を一枚捨てることで、このモンスターより攻撃力が低いモンスターを破壊する! ヴェイパー・スパーク!」
「リバースカード、オープン! 《ナンバーズ・ウォール》」
しかしてその雷も、標的であるブラック・ミストに届く前に、ミスターTが発動したリバースカードに阻まれてしまう。ブラック・ミストの前にバリアのようなものが現れ、サンダー・ジャイアントの雷撃を弾いたまま維持される。
「永続罠《ナンバーズ・ウォール》は、私のNo.に効果耐性とNo.以外のモンスターからの戦闘破壊耐性を付与する。つまり……No.はNo.でしか倒せない」
「…………」
効果耐性を用いてサンダー・ジャイアントの効果を避け、さらにはNo.以外からの戦闘では破壊されないようになった。謎の召喚方法であるエクシーズ召喚によって現れる、No.と呼ばれるモンスターが十代のデッキに――俺の知っている十代ならば――入っている訳もなく、十代も苦々しげに口を閉ざす。
「カードを一枚伏せて……ターンエンドだ」
「私のターン、ドロー」
サンダー・ジャイアントは戦闘をすることもなく、十代はそのターンを終了する。恐らくミスターTが用いるNo.と呼ばれるモンスターは、あのペンデュラムと同様に異世界の力……十代が持っていることはないだろう。
「バトル。ブラック・ミストでサンダー・ジャイアントに攻撃。ブラック・ミラージュ・ウィップ!」
ブラック・ミストがスパークマンの攻撃力の半分を得たとはいえ、サンダー・ジャイアントの攻撃力に及ぶべくもない……が、その戦闘の結果は目に見えている。サンダー・ジャイアントの放った雷撃を再び吸収していき、ブラック・ミストはさらに先鋭的な外見に近づいていくとともに、サンダー・ジャイアントの攻撃力をも奪い去っていく。
「オーバーレイ・ユニットを一つ使い、ブラック・ミストの効果発動。シャドーゲイン!」
「くっ……!」
十代LP3400→2300
剣のようになった影を突き刺され、サンダー・ジャイアントはその巨躯に反してあっさりと倒れ伏す。その余波は十代にダメージを与えていき、しっかりと、加えて着実に十代のライフが削られていく。……ミスターT自体のライフポイントは、まだ微動だにしていないにもかかわらず。
「私はこれでターンエンド」
「……オレのターン、
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