―真実を語る者の謎―
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「そのモンスターは……」
十代のフィールドに現れていたのは、ネオスペーシアンたちの幼生体である《コクーン》モンスターたち。まだ成長しきっていないため、ネオスペーシアンたちの能力を使うことは出来ず、ステータスもネオスペーシアン以上に低いが……それらが四体、いつの間にか十代のフィールドに揃っていた。
「リバースカード、《コクーン・パーティー》を発動した。墓地のネオスペーシアンの数だけ、デッキからコクーンモンスターを特殊召喚する」
ソウル・マリオネッターを警戒してか、伏せてあった罠カード《コクーン・パーティー》から四体のモンスターが守備表示で現れ、先に召喚していたネオスも含めて十代のフィールドを埋め尽くす。《コンバート・コンタクト》に《進化する翼》で、ネオスペーシアンたちは充分なほど墓地に溜まっていたため、《コクーン・パーティー》は十全に威力を発揮する。
「……まあいい。ソウル・マリオネッターの効果発動。このカードのオーバーレイ・ユニットを一つ取り除き、墓地のナンバーズをこのカードに装備する。私は《No.96 ブラック・ミスト》を装備」
最初にエクシーズ召喚されたナンバーズである、ブラック・ミストが操り人形のように扱われながら、ソウル・マリオネッターに装備される。ただし、その装備によって攻撃力や守備力が増減することはなく――相変わらず、ソウル・マリオネッターの攻撃力は不気味に0を保っていた。
「ソウル・マリオネッターはナンバーズを装備している限り、戦闘、効果では破壊されない。さらに魔法カード《三位一択》を発動!」
ソウル・マリオネッターのナンバーズ装備効果は、かの《ナンバーズ・ウォール》のような破壊耐性付与効果。そちらも充分に厄介ではあったが、ミスターTのさらに発動した魔法カードに目を凝らす。
「《三位一択》はエクストラデッキのモンスターの種類を選択し、その種類のモンスターが多かったプレイヤーは、3000ポイントのライフを回復する。私が選択するのは、もちろんエクシーズモンスター」
エクストラデッキにあるモンスターの種類。融合、シンクロ――そしてエクシーズ。そのモンスターの種類の数によって、勝ったプレイヤーは3000ポイントのライフを回復する……などと言えば聞こえはいいが、発動したプレイヤーの回復が目に見えた出来レース。十代のエクストラデッキにはもちろん融合モンスターしかなく、ミスターTのエクストラデッキには黒いカード……エクシーズモンスターだけだ。よってミスターTがライフを3000ポイント回復し――
――ソウル・マリオネッターがその回復に反応する。
「ソウル・マリオネッターの効果発動。私がライフを回復した時、そのライフを回復した分を攻撃力とし、さらに相手にその分のダメージを与える!」
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