模擬戦
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そう言ってリンは俺をとある空き地へと連れ出した。そうして俺と同じ方を向き、前に行く。今日の天気は曇り空でジメジメした天気だった。
「さて。ここでいいかな。」
そう言ってリンはすっと片手剣を構えると俺にむけて挑発的な笑みを浮かべる。そうして構えた片手剣をくるくると回すと。
「分かるよな?フォルツ?」
「模擬戦か。」
そう俺が答えるとリンはニヤリと笑って。
「そーゆーこと♪
俺も『黒閃光』は使わないからさ。純粋な剣技だけで勝負しようぜ?」
そう言ってリンがポキポキと腕を鳴らして再び片手剣を構える。
俺は無表情で抜ける様な音と共に夢幻剣を取り出す。
「俺も月華流は使わないで行こう。」
「ちょっと待ったあ!」
そう言ってフォルツがいざというところで2人の間に入る影。ライトが来た。
「俺が戦う…!
と言いたいところだが今、『フライクーゲル』と『レーヴァテイン』はルーグのところに修理に出してるからな。今回は審判をやらせてもらうぜ?」
「ルーグ?」
「ああ、フォルツは知らなかったか。」
ライトは手をひらひらさせるとルーグの説明を始める。
…昔はいなかった奴だな。
「リディア魔法大学の教授をやってる人だ。専攻は魔法科学と薬学。この二つに関して天才的な腕前を持ってるからな。俺の魔銃もそこで管理してるんだ。」
「管理?」
フォルツは不思議そうに聞くとライトはああ。と一言言って。
「『フライクーゲル』『レーヴァテイン』は絶妙な魔法バランスの上で成り立つものなんだ。それを管理、修復するのがルーグのする事なんだ。そういうのあいつの専売特許だからな。」
「…ルーグって凄いんだな。」
フォルツは感心した様に言うとライトははあ、とため息を吐いて。
「そうだな。大抵な事はリディア魔法大学で学べるからな。それでルーグは訳のわからない薬ばっかり作ってるし…。
んでリディア魔法大学は冒険者から科学者、哲学者や剣士。魔法師やら何から何まで揃ってるからな。」
「…そうか。」
俺は夢幻剣をリンに向けるとリンはニヤリと笑って。
「とりあえず。そろそろ白黒つけようか♪」
「それはこっちの台詞だ。」
そう言ってリンとフォルツはお互い突撃した。
まずしかけたのはリン。リンは片手剣を持ってない方である右手でいきなり殴り込んで来た。
「!」
とっさにフォルツは状態を反らせてアッパーカットを躱すとリンはとても得意げに。
「ざんねーん!それは囮さ!」
「??」
そうして左手に握られた片手剣の剣劇が飛んできた。
俺は夢幻剣をとっさに取り出し。
「は!」
「りゃ??」
重なり合う二つの剣。
2人の剣士の模擬戦が始まった。
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