第六十一話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
れを確認した俺の口角が上がる。
俺は直ぐに手に持ったショートソードでソードスキル、『バーチカルストライク』を繰り出すとその攻撃はシステムアシストもあり一直線に『実つき』の実の部分へとヒットし、その実が割れる。
すると直ぐに俺はその場から離れるように走り出し、隠蔽スキルを行使する。
やってしまった。
俺は物語の完全ブレイクをしてしまった。
幾ら主人公であるキリトでも、押し寄せた三十を超えるリトルネペントに囲まれてはひとたまりも無いだろう。
前方からも押し寄せるリトルネペントを茂みに隠れてやり過ごそうとし、俺は最大の過ちに気づく。
俺は知らなかったのだ。
目の前のリトルネペントみたいに目以外の感覚器を持っているようなモンスターは隠蔽の効果が薄いと言う事を…
十数匹のリトルネペントに囲まれ、俺の心を絶望が支配する
くそっくそっくそうっ!
やはり主人公を殺そうとした事がいけなかったのか?
いやだ…
こんな所で終わるなんて嫌だ…
こんなデスゲーム開始数時間で死ぬのだけはいやだぁぁぁぁぁぁ
コレじゃ俺はタダのモブじゃ無いかっ!
せっかく英雄になれると思ったのにっ!
ちくしょおおおおおおぉぉぉぉぉ
ついに囲まれたリトルネペントの攻撃が俺のHPを全損させる。
ここで…終わりか。
俺は何のためにこの世界に生まれ…
無常にも俺の思考はそこで永遠に闇に飲まれた。
◇
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ