第3章 リーザス陥落
第56話 教会で待つ少女
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アイツ等を此処から たたき出す事が先決、でしょう?」
「う……、それは志津香さんじゃないと、出来ないです……、私には、何の力も無い……ので」
「それは適材適所。優希や真知子みたいに、私じゃ情報なんて扱えないし、……頼りにされてるんでしょ? アイツから」
「う、うん……でも、やっぱり 志津香さんみたいに隣には……“ピンっ!”あうっ!」
志津香は、優希に最後まで言わせず、その俯きがちのおデコにデコピンを入れた。
「何? あれだけ啖呵きったのに、もう泣き言? らしくないんじゃない?」
「うぅ……! 負けないもん! 早くやっつけてきて、こっちのバトルをしようっ!」
「………ま、私は参戦するつもりも理由も無いんだけどね」
「そんなのうそだー!」
楽しそうに言い合っている所で、地下道から声が響く。
「おーい! 何してるんだ? 早く行くぞ?」
「コラァ! さっさと来ないか! キビキビ働かないと、お仕置きS○Xだぞ!!」
2人の男の声が木霊したのだ。
片方の男のはどうでも良いのだけれど、もう片方の男は……。
「判ってるわよ!」
志津香は、返事をそう返すと足早に入っていく。優希はその後ろ姿をしっかりと見て……。
「無事、無事に帰ってきてくださいね!」
「……任せなさい」
優希は、しっかりと手を振った。
必ず、皆が帰ってきてくれると信じて。勿論、その後マリアには色々と言われてしまった。志津香みたいに過剰反応はしないみたいだったけれど。セルはただただ、微笑んでいた。
聖女とはこうあってもらいたいモノだろう……、いったい誰と比べてかは言わないが。
〜人物紹介〜
□ ロバート・ランドスター
Lv16/30
技能 魔法Lv0 工作Lv1
ヘルマン帝国第三軍に籍を置く、ランドスター隊の中隊長。
少々寂しくなった髪と濃い剃り跡、彫りの深い相貌に左目を覆うアイパッチが特徴。色々総合的に見てみると、変質者としか言いようのない姿であり、言動も問題アリ。が、その何処か奇抜さを持っている故にか、第三軍の将軍、トーマは能力を評価している所がある。 色々と奇行とも言える行動だから、勝利の女神が微笑むのかどうか……判らないのである。
□ セピア・ランドスター
Lv15/38
技能 魔法Lv1 統率Lv0
ヘルマン帝国第三軍に籍を置く ランドスター隊の副隊長であり、ロバートの実妹。
色々と難のある兄のせいで、共に第三軍のお荷物にして爆弾と言う不名誉極まりない事を言われ続けているが、兄よりも、将軍のトーマを心底信頼・尊
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