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SecretBeast(シークレットビースト)
「この世ならざる者」
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通用しない。
「さて、どうやらこの世界から消し飛ばすくらいの事をしないと死ななそうだな?それじゃあそういうことで」
 次の一撃はそのまま、少年を消し飛ばした。どうやったらそんな突きが打てるのか理屈は分からない。
「あはは、一番手がやられちゃった、打撃技なんて原始的な技もここまでいくと結構すごいわね」
 みんなが目を疑った声の主はあの織花だった、まさか自分たちの仲間が空中に浮かんでその目に妖気のような紫色のオーラを漂わせている。唇もまつげや髪もまるでオーラで染め上げたように光を放つ紫のオーラによって化粧がほどこされ、服装もかわってその姿はまさに妖姫といったところか。
女は、自分の体の何倍もある薙刀を軽く振った、織花の腕でそんなことはできるはずがないのに、その薙刀は振った瞬間に突風をもたらす。
「あなたたちの戦闘スタイルに合わせてあげるわ、さあ、そこの武器をもってるあなた、お仲間が妾の妖気に耐えられなくなって死ぬまで私を楽しませて?」
「くっ、だれかが、織花さんの体に細工したんだ」
「落ち着け、伊佐。やっこさん、友恵を指名してきたな、どうする。早くしないと織花はなんでもない女の子だ。すぐに体が耐えられなくなって死んでしまうぞ?」
「いいわ、わたしがやる、相手の獲物は相当に巨大、まずはその武器を叩く!」
 友恵はそういって視界から消えた。
「速い!友恵さん!強くなった!」伊佐が驚きの声をだした。
「あいつ、もっと力をあげたな」
しかし女はまるで時間を止めたようにその攻撃を薙刀で止める。
「はあ、人間の速さなんて結局この程度、妾は、無限の光をもつもの、空間も時間も妾を束縛することかなわず!」
「く、うわあああ!」友恵は連撃を繰り出すがそれをいとも簡単に止めるあの巨大な薙刀を織花の腕が支えられるはずがない、ならこの連撃をとめているのは別の力。すると織花の首から出血が。
「ちいい、なんという脆弱な体よ、これくらいの力にも耐えられぬか、ええい止めだ興ざめだ、お前友恵とか言ったな、その弱さではほかの者の足手まといだ、今度まみえるまでに強くなっておけ。するとまるで何かが出ていくように織花の姿はもとにもどった。しかしすぐに苦しみ始めた。意識はない、だがあの女の力で体に相当な負担がきてる。
「友恵さん、わたしが」すると伊佐が織花の胸に手をやるとまるで活力がいきわたるように体の崩壊を止めた。
「伊佐さん、大丈夫ですか?」
「私なら問題ない、織花はやつが取り付くには体のキャパシティが小さすぎたのさ、たぶんこれはもともと用意されたしかけだ、ほら額に変な文様が浮かび上がっている。これはたぶんあの魔術師の仕業だ」
「でもここには細川さんはいないんですよ」
「こういうこともあろうかと細川さんからドルイドにつたわる秘薬をもらってある」
 伊佐はそのビ
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