Fate/stay night
1106話
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は魔力生成:EXのスキルまで持っている。他にも黄金律のスキルもあるので、凛としては聖杯戦争を終わっても俺を解放する気はないらしい。
まぁ、その気持ちは分からないでもないけどな。
俺が凛の立場でも同じように考えるだろう。
俺としても、凛が死ぬくらいまでなら付き合ってもいいと思っているし。
これも、英霊としての記憶が失われているからなのか?
本来なら、英霊の座に戻りたくなるのかもしれないが……
そんな風に考えていると、凛の持っているネックレスが眩い程の光を放ち……
「ふぅ。これでよし」
そう告げ、凛は男の様子を見て安堵の息を吐く。
「良かったのか? それはお前の切り札だったんだろ?」
凛が今回使ったネックレスは、俺から見ても分かる程の魔力が籠もっていた。
どれ程凄い魔力なのかと言えば、死んでいた男が生き返ったのを見れば一目瞭然だろう。
つまり、それ程魔力の籠もったネックレス。
俺が持っていたネックレスは既に魔力がなかったが、その元々はどれだけ魔力が入っていたのかを聞かされ、驚いた覚えがある。
人間とサーヴァントが戦った場合、普通なら人間に勝ち目はない。だがその普通すらも逆転させるかのような、そんな力を持っていたネックレスだ。
例え顔見知りだったとしても、その相手に対して使っても惜しくはないのか。
そんな俺の問い掛けに、凛は小さく溜息を吐いて口を開く。
「良くないわよ。ただ、衛宮君をこのまま見殺しにしたら私にも色々と不都合があるし。それに、全く無関係の衛宮君を私達が巻き込んでしまったのも事実だしね」
なるほど、この男が衛宮か。
衛宮……衛宮士郎。今日転入してきたばかりの俺でも、何度か名前を聞いた覚えのある人物だ。
人呼んで穂群原学園のブラウニー。色々と手先が器用で、困った時にはフラリと姿を現して手を貸してくれるとか何とか。
なるほど、何だってこんな夜の学校に人がいると思ったら……多分学校で何かの作業をしていたんだろう。
で、それが終わってから帰る時に俺達の戦いに遭遇した、と。
「ま、生き返らせて上げたんだし、ここからは衛宮君には自分で帰って貰いましょ」
そう告げ、立ち上がった凛の手には例のネックレスは存在しなかった。
視線を衛宮の方へと向けると、すぐ近くに落ちているネックレスが。
そのネックレスを拾うと、凛が口を開く。
「とにかく、今日は一旦家に戻るわよ。これ以上の騒動はないでしょうし」
そう告げ、俺と凛は衛宮をその場に残して学校を出るのだった。
当然他のサーヴァントに襲撃をされないように警戒しながらだが、その際に先程拾ったペンダントを凛へと渡す。
あの時に渡しても良かったんだが、折角あれだけ溜め込んだ魔力を消費した
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