第2話 次元世界と言う存在
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充分休む事が出来たので、報告を聞くのには俺も参加する。
「調査の結果、レインカネーターが現れる前日にあの町に来て、レインカネーターが消えると同時に消えた男が居た事が分かったよ。」
そう言いながらネプテューヌは1枚の似顔絵を俺たちに見せる。
「これは?」
「その男の似顔絵だよ。」
「なるほど。人間体も今までと違うな。」
先輩の言う通り、これまでのレインカネーターの人間体はとんでもない美形である事が多かった。だが、似顔絵の男は何処にでも居そうな平凡な顔をしている。
「それで、こいつの足取りは?」
「調べた所、次元港で別の次元に渡った事が分かったよ。行き先は発掘調査中の無人世界だね。」
「「無人世界?」」
ネプテューヌの口から出た新しい単語に俺と海里は首を傾げる。
「次元世界は全部に人が住んでいる訳では無い。元々人が住んでいなかった。昔は住んでいたが滅亡、もしくは別の世界に移住したなどと理由は様々だ。」
「なるほど。それで、発掘調査をしていると言う事は、昔人が住んでいたと言う事ですか?」
先輩の説明を聞いて、海里が質問した。それにネプテューヌが答える。
「そうだね。大昔は物凄い技術力を持っていたんだけど、それが原因で滅びちゃったんだよね。発掘チームはその文明の遺跡の調査をしているんだ。」
「その発掘チームと言うのは?」
先輩がネプテューヌに聞いた。でも、その情報って大事なのか?
「スクライア族…遺跡発掘を生業にしている部族のチームだね。今の所はそれ以外のチームは来ていないみたいだよ。」
「なるほど。分かった、ありがとう。」
答えを聞いた先輩は納得した表情になる。一体何に納得したんだ?
「では、今回はその世界で先回りをするとしよう。」
「待って下さい。まだ彼がレインカネーターだと言う確証はありません。」
先回りを提案する先輩に海里が言った。
「いや。奴が向かった先にスクライア族が居ると言う事で確信が持てた。」
「どうしてですか?」
「それは私が狂気の魔導師、朱雀院狂三だからだ!!」
「もうそれはいいです。」
どうやら海里も“この手の話”になると先輩がいつものセリフで誤魔化すと言う事は学習したみたいで、前までみたいに怒鳴り散らす事は無かった。
「まあ、今まで狂気の魔導師様の言う通りにしたら上手くいったのに免じて、今回も信じてみますよ。」
「ああ。そうしてくれ。」
「と言う訳で、出動だネプテューヌ!」
「オッケー!!」
俺は変身すると、ハードジェッターに乗って目的の次元に向かった。
さて、目的の次元に着いた俺はハードジェッターごとその世界の衛星軌道上で待機していた
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