第2話 次元世界と言う存在
[9/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
人の姿が映る。
『今回の怪人は身体に色んな植物を生やして、それで攻撃してきたよ。』
「ふむ。さしずめ、“ガーデンレインカネーター”と言った所だな。戦闘データはあるか?」
『勿論だよ。何なら、一から全部通して見る?』
「ああ、それで頼む。」
モニターには仮面ライダーゲイムの視点での戦闘の様子が流れて行き、私と海里少年はそれを見ながら分析を行った。そして、映像はガーデンが逃げ出した所で止まる。
「なるほど。今回の相手は今までとは全く異なるな。」
今までのレインカネーターは自分好みの“特典”を怪人としての姿と関係無しに使っていた。だが、今回は怪人としての身体的特徴と一致する戦い方をしている。
「しかも、行動には不可解な点が幾つもあります。」
「ほお、気付いたか。少年、言ってみろ。」
「あのレインカネーターは、人間の性別を変える実験の為、暴れて時空管理局を誘き寄せ、局員を実験台にしました。しかし、実験台なら元々街にいる人間を使う方が手っ取り早い上、派手に暴れるよりもこっそり攫ってから実験台にする方が効率的なハズです。」
「その通りだ。その点については察しがついている。」
「本当ですか?」
「ああ。実は、管理局には少々きな臭い噂があってな。」
「きな臭い噂、ですか?」
「ああ。管理局の主戦力は魔導師、つまり魔法使いなんだが、その数が限られているせいで慢性的な人手不足な訳だ。それで、上層部の一部がその状況を打破する為にクローンなどの倫理に反する事に手を出していると言う噂がある。」
「つまり、今回のレインカネーターは今までとは違い僅かながら良心があり、罪の無い人間を傷付ける事を良しとせず、その代わり悪い噂のある組織の人間を実験台にすると言う逃げ道を選んだと言う事ですね。」
「そうだ。それで、今回の一番の問題は奴の目的だが、奴の言動から大体の事は分かる。」
「はい。奴は今回は実験で練習だと言っていました。つまり、目的は人間の性別を片っぱしから変えるのではなく、特定の誰かの性別を変えると言う事です。」
「ああ。問題は誰がターゲットが誰なのかだが・・・」
奴の思考や行動原理が今までのレインカネーターと似たようなものなら、ターゲットは“2人”に絞られる。だが、今までと異なる点の多いこいつだと、そうでない可能性もあるな。
『それなら、私が調べて来るよ!』
ネプテューヌはそう言うと、ベルトモードから人間モードになった。
-------------------------------------------
あの後、ネプテューヌが戦闘用の大人モードになり、ハードジェッターでミッドチルダに向かってから数日後、ネプテューヌは戻って来た。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ