第2話 次元世界と言う存在
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最初に仮面ライダーに変身してから一ヶ月。既に何度も怪人、レインカネーターは現れた。だが、どいつもこいつも何故か海里のクラスのマドンナ達に近付こうとする。そして、彼女達の近くに居る男子、海里を消そうとして俺に倒されると言うのを繰り返していた。
最初のレインカネーターを倒した後、海里は消えた内藤君からマドンナ達のナイトの役目を引き継いでいた。消えた友達の大切な人である彼女達を守る為だそうだ。
さて、ここで俺の戦績だが、今の所不敗だ。その理由は俺が強いから・・・ではない。確かに、俺は仮面ライダーになってからレインカネーターと戦う為のトレーニングを始めた。それにより俺は徐々に強くなっている。だが、レインカネーターの方は毎回違う姿の奴が送り込まれて来るが、強さは変化せず、能力も無限の剣製か王の財宝の2択で、戦い方が予測出来るようになってしまった。
「何か、レインカネーターって行動も能力もワンパターンだな。」
「まあ、あの2つの能力は人気だからな。」
俺がポツリと呟くと、先輩が答えた。因みに、俺たちは今先輩の家にある秘密基地に居る。
「人気って、どう言う意味ですか?」
「レインカネーターの能力は、レインカネーター自身が邪神に注文して決めるんだ。」
「それで、人気の能力がかぶる事があるって訳ですか。にしてもかぶり過ぎでしょ?」
俺が今まで戦ったレインカネーターのうち3人が無限の剣製、2人が王の財宝の使い手だった。まだ5人としか戦っていないが、1人くらい能力がかぶって無いのが居てもいいんじゃないか?
「まあ、その能力の本来の持ち主はどちらも“英雄”だからな。それにあやかりたいのさ。」
「へえ。あれって元は英雄の力なんですか。」
確かに、どちらも怪人じゃなくてヒーローが使ったらカッコ良さそうな能力だ。
「ところで先輩。さっきから何作っているんですか?」
言い忘れていたが、先輩はさっきから秘密基地の中で何かを作っていた。大きさは勉強机くらいで、壁際に置いてあるが、どこかと接続するのか長いコードが伸びている。
「これか?レインカネーター探知機だ。」
「レインカネーター探知機?」
「レインカネーターは我々の目のつく所で暴れ出すとは限らないからな。だから、怪人体となった奴らの力を探知する装置を作っている所だ。」
「へ〜。」
なるほど。それがあれば俺が守る事が出来る範囲が広がるな。
「そうなると、いよいよあれの出番ですね。」
俺は基地の窓の向こうにある格納庫の中の戦闘機“ハードジェッター”を見た。
今までレインカネーターは、海里のクラスのマドンナ達の周りと言う近場にしか現れなかったから、こいつの出番は全く無かったのだ。
「ああ。ここから“遠く離れた場所”でも
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