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101番目の舶ィ語
第九話。『音速境界』
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をその体ごと受け止めた。

「なぬっ?? わらわを受け止めた……じゃと??」

「馬鹿な、『101番目の百物語(ハンドレッドワン)』や『(エネイブル)』にこんな能力があるなんて聞いてないぞ??」

「わらわの技のみならず、氷澄の厄災をも打ち破ったじゃと……!」

「フッ、面白い。流石は『不可能を可能にする男』だ。
だが……相手が悪かったな。俺の仲間はラインだけではないぞ!」

「何?」

氷澄がそう言った直後。
辺りが騒がしくなった。
ドルン、ドルン。
ドドドドドッ! と、突然バイクのエンジン音が鳴り響いたからだ。

気づいた時には俺の視界の先に。
大型のバイクに跨った男性らしき人の姿が目に入った。
顔は見えない。
それは真夜中で暗いから、という理由ではない。
首から上(・・・・)が物理的に存在していないのだ。
それはある意味。
一之江のロア『メリーさん人形』やキリカのロアである『魔女』と同じくらい有名な存在だ。
日本各地で目撃されるその都市伝説は。

首なしライダー。

不慮の事故により、首から上を喪った存在として日本各地で度々目撃される存在だ。
そして。
俺は個人的に。目の前の男のことを知っている。
顔は解らない。
だが、血は知っている(・・・・・・・)

「ったく、何やってんだよ、ライン?
言っただろ。兄貴は人間辞めてるから気を付けろって。
闘るならその時は俺も呼べよ」

目の前の男。

遠山金三こと、GIII(ジーサード)は俺を見つめながらそう言った。
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