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Angel Beats! the after story
入江みゆきとORO
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そうか悪いな。よし行くか関根」
「うん」
しおりんの方を見ると親指を立てていた。作戦通りって満足なのが伺えるけど、この作戦には一つだけ欠点があります。それは……これ以降のことを何も考えてないということなんです。
とほほ……。
飲み物なら海の家があるよね?って思うけど、しおりんが自動販売機じゃなきゃいやだ!と駄々をこねて少し遠くの自動販売機まで歩いてます。
こうして並んで歩いてると。こ、恋人みたいに思われちゃうのかな……?
「入江は何でドラムを始めたんだ?」
「えっ?ど、ドラム?」
「いや、入江がドラムを始めた理由が知りたいなって思ってさ。ダメだったか?」
「ううん!ダメじゃないダメじゃない」
浮かれ過ぎて人の話を聞かないなんて反省です。はい。
「えっ〜とね。笑わないでね?」
「大丈夫だ」
岩沢先輩みたいに運命的な出会いをしてないので話すのに少しだけ抵抗が出てしまう。
「………かっこよかったから」
「ん?もう一回言ってくれないか?」
「かっこよかったから!」
「……ぷっ、シンプルだな」
唖然としていたけどだんだん頬を緩めて吹き出すなんて、音無くんはいじわるだよ。
「笑わないって言ったのに。ひどいよもう」
「悪い悪い。意外だなって思ってさ」
「まぁそうだよね。こんな性格だから、ついついそういうのに憧れちゃって……変だよね?」
音無くんがこっちに振り向いたと思ったら、頭に手を置かれる。
「変じゃない。だって前も今も、入江のドラムをしてる姿はかっこいいぞ。心配するな」
「ッ〜〜〜〜〜〜!!!」
何でこういうことを平気な顔で言うのかな。もう、心が保てないよしおりん。
「あ、ありがと音無くん。とっても嬉しいよ」
「どういたしまして」
いつの間にか自動販売機に着いていた。
音無くんとこんなに話したのは初めてだったけど、たくさん音無くんのことを知れた。私のことを知ってもらえた。今回はこれだけでも充分進展できたと私は思う。
「これで最後っと。よし、帰るか入江。……入江?」
飲み物を買い終わって返事のない私を心配して見ている。
充分だと思う。でも、今の私はとっても欲張り。だって、負けたくないもん。こんなに人を好きになるのは後にも先にもこれが最後だと思うから……。絶対に負けないよ!
「音無くんは私の好きな人がどんな人か知りたい?」
突然の質問に戸惑っている。困らせちゃったかな?
「へ?ま、まぁ、教えてくれるなら知りたい……かな?」
「私の好きな人はね──」
とっても優しくて、頼りになってかっこよくって良いところを挙げればキリがない。こんな
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