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Angel Beats! the after story
直井文人と更衣室
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に俺と直井が着替えることになり、更衣室へ入る。個室がいくつもあり贅沢な更衣室だなと感想を抱きながら、直井と別々の個室へ入る。

「広いな。さすがってところか」

二畳半はある更衣室の個室で落ち着けないので早めに着替えようと上着を脱ぎ、そのまま短パンを脱ぐと、

「案外広いですよね、ここの個室は」

「ああそうだな」

直井の声がすぐ近くで聞こえ、まさか……と背中に悪寒を感じつつ鏡を見ると……いた。

「な、なんでいるんだ!!」

「そんなの決まってるじゃないですか」

のそりのそりと近づいてくる。まさに蛇に蛙状態で身動き一つできない。お互いの呼吸音が分かるぐらい距離が縮まる。

あらためて直井の体を見ると、女性ではないのにある程度のくびれがあり染み一つないキメ細かい肌。元から中性的な顔立ちのため女性として見るとかなり可愛い部類に入るだろう。

……ってなんで俺はそんな真剣に感想を述べてるんだよ!!

俺の葛藤する気持ちを読んだのか、手を胸板に触れてくる。手の柔らかい感触が直に伝わりながら、ツツーと下に下げてくる動作に色々とやばくなってくる。

「や、やめろ直井。俺にはかなでが……」

ついに魔性の手は下腹部を通り越し俺のグロック17へ届こうとした瞬間……

「はいやめます。安心してください、僕にはもう音無さんに邪な考えを抱かないと決めましたから」

その言葉とともに手が離れた。

「いきなりどうしたんだ?やめるな、とは言ってないがそれでもお前がそんなこと言うなんて……」

「前までの僕がおかしかっただけですよ。一国の長を目指そうとする者が道から外れたことをするなんて変じゃないですか」

距離も離れる。

「それに、僕が音無さんへ抱き続けていたのは恋愛感情的なものではなく、尊敬の念だったということに恥ずかしながら最近、気づくようになったんです」

あの頃と違い直井の目には確かな理想とする未来を一点に見続ける思いが取れる。

「ですから、僕は今日、この時をもって音無さんを卒業します」

ようやく直井は羽ばたく。だが、心の片隅には寂しい気持ちがある。今まではただ鬱陶しいだけの後輩だった。

ストーカー紛いのことを平然とし。

空気を読まず。

犯罪行為を余裕でする。


──そんなどうしようもない後輩だった。

「ちょ、お、音無さん!?」

考えるよりも先に体が動いて抱きついていた。

「卒業なんて寂しいこと言うなよ。いつでも頼っていい、愚痴をこぼしてもいい。お前は俺の後輩なんだからな。年上になろうが政治家になろうが総理大臣になろうが後輩ってことには変わらないよ」

「で、ですがそんな甘え許されるのですか?」

「なら、許さないって野郎ども
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