No,07
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「いったん隠れよう」
と二人に言った瞬間俺は気がついた。
と、同時にアスナが言った。
「あ・・・!」
「アスナのそれはさすがにばれるな・・・」
「私着替えないよ・・・」
キリトは
「ちょっと失礼」
と自分のコートでアスナの体をくるんだ。
「・・・」
「・・・なんだよ」
「シッ!!・・・来るよ」
ザッザッと規則正しい、正しすぎる足音が近づいてきて俺たちは気を引き締めた。
徐々に視界に入り込んできたのはやはり・・・
「軍・・・っ!!」
一糸乱れぬ動きできれいに並んで目の前を通り過ぎていく。
まさか・・あれは・・・
「『たらこ・たらこ・たらこ』だと・・・!?」
子供のときに聞いたキグルミという人たちが歌っている歌、『たらこ・たらこ・たらこ』とかいう曲を思い出し噴出しそうになっているのを必死にたえた。
・・・やっといった・・・。
限界まで我慢していた反動で腹が痛い。
「・・・レイン・・・どうした?」
「ぐ、軍のやつらが・・・た、たらこの、行進してる・・・」
われながら意味がわからない説明がキリトにはわかったらしい。
ブッと噴出すとキリトは必死に笑いをこらえ始めた。
「二人ともどうしたの!?ねえってばあ!!」
俺たちはしばらく笑い続けてた。
「やあっ!!」
ただいま戦闘中。さすが元狂戦士。アスナがすごい勢いで敵を突く。
相手は骨だけだというのに見事に的中させていく。
ソードスキルが終わり後ろにいたキリトが今度はソードスキルを放つ。
「ナイスコンビネーション」
敵がポリゴンとなってから俺はそういってやる。
「「へへん」」
二人そろって同じことを言う。
「本当に仲がいいんだな」
というとキリトとアスナに殴られてしまった。いやはや。
「・・・」
「・・・」
「・・・」
三人そろって無口になった。
そりゃそうだ。目の前にボス部屋がドン!!と出てきたのだから。
「・・・とりあえず中見てみようか」
「そ、そうだね。入り口で見るぐらいなら大丈夫だよね」
「・・・たぶん・・・」
結局。
開けてみた。
手前から順番に火が灯っていき・・・
悪魔が現れた。
と同時に
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
キリトとアスナが全速力で逃げ始めた。
「あ、ちょっとまてよ!!!」
俺も馬鹿どもを追いかけて走ることになってしまった。
俺達がいなくなったあと静かに扉がしまった。
安全エリアに到着すると彼らはなぜか笑っていた。
「・・・」
じりじりと後退していくとキリトがパッとこちらを見てから
「引くなよ!!」
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