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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第201話 何よりも強い武器
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キリトとリュウキの2人は、シノンと一旦別れて、衛星スキャンにて周囲の状況を確認しようとしたのだが、ここで予定を変更した。いや、変更 と言うよりは当然の行動と言えるだろう。
衛星スキャンを確認しに行く、と言う事は 自分も衛星がスキャンが捉えるこのGGOの島の空の下へと赴く必要がある。故にリュウキは 遊撃と言うスタイルを取る以上は、キリトと離れている状況が相応しいだろう。これは 裏の裏、とも言える。
死銃と死神
(
奴ら
)
は、自分たちが合流している事はもう判っている筈だ。
そして、自分達のSAOの世界での戦いを知っている。今確認した衛星スキャンの状態では、確かに離れていたとしても、恐らくは 2人で戦おうとする。2人でシノンを守っている、と思うだろう。その更に裏を掻く。
「……向こうが更に裏、って可能性も捨てきれないがな。……どっちでも同じ事だ」
キリトは、軽く笑っていた。洞窟を出たのはキリトの方だ。
もうこの空は夕焼けの赤は、殆ど消え去っており 最後の残照が仄かな紫を一筆、さっと流すのみだ。『現実世界と同じ時をリンクしているのだろうか?』とキリトは思えた。今の時間帯は 現実世界でも夜だ。この空と同じ様に。 ただ、違う部分はある。この世界、GGOの空には 星が殆どなかった。
この世界の設定、……そう言ってしまえば、身も蓋もないが、この世界ではずっと昔に大規模な宇宙戦争が起きて文明が衰退し、人類は過去の技術遺産に頼って生存しているのだと言う。
まさか……、銀河の星々をも消滅、ごっそり破壊してしまったわけではないだろうか? と疑ってしまいかねないの程の空疎な夜空だ。
「(……或いは暴走した、どっかの
悪
(
・
)
の魔法使い達に、丸ごと攻撃魔法として、落とされたのかも)」
キリトは、そうも感じていた。
そう思ってしまうのは……当然、必然だったのかもしれない。この世界GGOに来る以前まで、プレイしていた。……いや、暮らしていたと言える世界、《ALO》での出来事だ。
そこでの事を思えば。ある戦いでは、雨霰の様に隕石が飛来。片方が繰り出してしまえば、忽ち負けず嫌いなツンデレ女魔法使いが意固地になって 魔法を繰り出す。マジックポイント、MPを大量に消費する魔法だから、無限とまではいかないが、其処ら中を焼け野原にするのではないか?
クレーター
(
穴
)
だらけにするのではないか? と、大地の崩壊を心配して程だ。ただの魔法発生直後のエフェクトだ、とは思っても、それでも心配してしまう程……。
「っ……っと、妙な事を考えてたら 本気でやられかねないから、この程度でも……。もう、止めとこ」
キリトは、苦笑いしつつも 少し慌てて口を閉じた。
今は世界が違うし、聞かれる訳がないのだが、それでも こうい
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